Q.先が見えず生きること、時間が経つことが怖いです。どうしたら、もっと生きやすくなりますか?

母親に抑圧されながら育ち、摂食障害に苦しむ22歳の相談者さん。最近は母親との関係も改善されてきにもかかわらず、ぼんやりとした不安が離れないようです。
元メンヘラで現ハッピーリア充のスイスイさんが、相談者さんの深く大きな悩みを考えます。

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今回の相談文…偉人の伝記10冊読むより、生きることや自分と向き合う事について考えさせられる名文。かつ、なぜか読後、やさしい気持ちが生まれてしまう効能もあります。長いけどじっくり読んで欲しい。

毒母、リストカット、過食、援助交際…でも

今日ご相談させていただきたいのは、母との関係とメンヘラとしての生き方についてです。

私は目下就職活動中の大学四年生です。
ご相談をさせて頂く上で必要な情報として長くなってしまうのですが、来歴をご説明させて下さい。

まず、我が家は 父母と兄と私の四人兄弟です。
実家の近くに父方の祖父母の家があります。母方の祖父母は既に亡くなっています。

物心つくより以前から、母は私や兄に幼児教育をしてくれており、まだ言葉を話し始める以前から、ピアノをはじめとした習い事に通わせてくれていました。
保育園に上がってからは、常に勉強やピアノの練習を続けて、小学校に上がってからは、宿題、習い事、家での勉強(中学受験を見据えたもの)、お手伝いなどで自分の時間はほぼありませんでした。

また、物心ついてから、母は怒ると激昂し体罰を与えることや、言葉に恐怖を覚えるようなことも頻繁にありました。抑圧された気持ちで毎日を過ごし、学校では周りを見下し、友達と言えるような友達のいない小学生でした。

5年生になったころ、兄が中学受験に成功し、なかなか遠方の学校からスムーズに帰宅することが(おそらく彼本人の意思で)できなくなり、そのタイミングで 以前より疑われていた父の浮気が確実なものとなり、母が以前にも増して自分を失って怒り悲しむことが増え、ある日警察を呼んだ日を境としてその日から父方の祖父母の家で過ごしました。

その後私は自傷行為やいじめを経験しつつ中学を過ごし、その途中、兄と父の関係の悪化から兄は母の家に移りました。なんとか高校に進学し、さまざまな方面からのプレッシャーなどから、毎日ほぼ勉強をして過ごしていたのですが、高校一年の終わり頃、摂食障害になりました。
現在も良くはなったものの完治とまではいかない状況です。

高校2年になるとき、兄が都内の有名私立に進学したことで、進路によってはこのまま母とどうやって接していいのかわからないまま一生過ごしてしまうと考え、母の家に移りました。それまでの間は恐怖で母に会うことはできてなかったのですが、段々とそういった考えになっていったのです。

しかし、私の摂食障害はひどくなる一方で、ついに担任からの連絡で病院に行くことになったのですが、私が摂食障害であると母は認めませんでした。

体重が37キロになり入院し、退院してからは塾に通うことを口実に毎日過食嘔吐をして過ごしました。

この時、お金を持たせると過食する、という理由からお金は母の管理下だったのですが、本番しない程度の援助交際で小金をつくり全て過食嘔吐に使っていました。(後々バレてスマホも管理下になります)また、母は過食で太っていく私に、どこまで太れば気がすむのか尋ね、買ってもらった服の話などをよくされました。

家にしろ外でにしろ、過食嘔吐がバレると死ぬほど怒られ人間性を否定され、別居した時、私が母を捨てた、などと再三言われるので、摂食障害はよくなったフリをし続けて、たまにバレた時も、死ぬほど責められながらも、久しぶりだと言い張りました。

その後なんとか大学受験をし、横浜に来てからは、堰を切ったように過食嘔吐を毎日繰り返し、全てのバイト代を過食嘔吐に使いました。

一年生の秋、母が東京に引っ越して来た際や、その後成人式など母と関わる際には、いつもどこかで母は爆発し、その度にリストカットをしまくり、過食嘔吐をしまくり、髪の毛を抜きまくり、体目的の男の子とセックスをしまくって、クソみたいな生活をしながらも、大学で学ぶこと、バイトで学ぶこと、よくしてくれた友人などの支えで、過食嘔吐の頻度は減りました。

現在は、身長158センチに対して体重は60キロから50キロ中盤を行き来し、母に会う機会があるたび、「なんでこんなに太っちゃうの?」と言われたり、コンプレックスの一重をアイプチなどで二重にしてることを咎められたり、それに対して痩せる方法や、彼氏の有無、自分が歳をとって突然二重になったことなど、アドバイスを聞かされます。

また、それに加え母自身の愚痴を聞くことの方がおおく、その中には祖父母の悪口なども含まれているのですが、この愚痴の頻度はここ二、三年で、減ったように思います。

彼女自身は父とも現在は上手くいっていて、長期休暇には二人で東京で遊んでることもあります。

全てが、少しずつ上手くいってるように見えます。

実際そうだと思います。ここ数年、私が母を拒絶したらもうこの人は誰を頼ることもできないんだ、という気持ちで、東京に行く際には食事をしたり母の家を訪ねたりしました。大体、半年に1、2回程度ですが。その際にも、嬉々として家族や仕事、趣味、親戚の話をしてくれます。
以前の母より随分と丸くなり、私のことを褒めてくれることも増えました。母の周りからは仲良し親子として認識されてるみたいです。

でも、ラインで、ダイエット情報や異性との付き合い方などの記事、整形についてのデメリットなどを送って来たり、話されたりするたびに、割り切れずつらいです。

彼女が私を心配して、彼女なりに出来ることをたくさんしてくれてるのも、私や兄に幸せになってほしいと思っているのも、痛いほど伝わってきます。

でも、私は今毎日リストカットしたい欲を抑えたり、過食しないようにしたり、バイトをしたり就活をしたり留年しない程度に大学に行ったり、それだけしかできないです。周りからいくらクズとか闇を感じるとか言われても、そだよねー笑 とか言いながら、そのキャラに甘んじつつできることをすることしか、わたしには出来ないのです。

全て隠したり誤魔化したりしてる自分にも原因があり、兄や父も、母とは折り合いをつけるしかない、と言っていることも理解できます。二人とも母にはある程度の線を引いているように感じられ、罪悪感があります。

私も自分なりにうまく折り合いをつけることはずっとずっと努力し、しかし、母の愚痴や相談には親身になってしまうため、自分の心のバランスを保つよう、罪を憎んで人を憎まずみたいな気持ちでやってきました

母を殺したいほど憎みなりふり構わず自傷するようなことはここ一年二年ほど全くありませんが、常にぼんやりと辛く、気分の浮き沈みと脅迫めいた痩せたい気持ち、消えたい気持ちがしんどいです。特に理由もなくリストカットを抑えられないときや、過食嘔吐してしまったときは絶望的な気持ちです。

この先一生私は母となんとなく仲良しな親子像を壊さないために ちょっとだけ無理するターンが続くのでしょうか?自分が踏ん切りをつけて母と縁を切ることしか方法が無い気がして、しかしそれはあまりに酷な気もすると同時に、自分にとっての味方を失ってしまうことが恐ろしくて、頭をよぎれど実行できません。

普通の、彼氏ができたり別れたり、就職できるか不安だったり、人間関係におけるいざこざなどの、当たり前に人生で起こるストレスにすら、メンタルがグラつきその度にもともとあまり無い自信を失います。

どうしたら、もっと生きやすくなりますか?それなりにやってきた、なんとなくバランスを見て、少しずつ周りに嘘をついていくスタンスで続けていくことは、正解でしょうか?

先が見えなくて生きてること、時間が経つことが怖いです。死ぬのはもっと怖いです。

長い長い駄文を、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。

※一部割愛の上、掲載します

(ナンプラ・22歳・女・ガチメンヘラ)

あなたが決断すべきこと

はじめに。20年間たまった大量の苦しみを、ぜんぶぜんぶ洗濯機にかけ一つ一つ丁寧に干し、畳み、こちらの見やすいように並べてくださった珠玉の相談文、ありがとうございます。大切に扱います。

さて。まずあなたが生きやすくなるために、絶対に決断しないといけないことがある。

それは「母の幸せとあなたの幸せ、どちらを優先するか」だ。
自分より大切な他者の幸せを優先するという生き方を選ぶのももちろん自由。ただそのどちらを軸にするかによって今回の答えも変わるので、改めて強い意志を持って決めて欲しい。

……といいつつ、今回はコールアンドレスポンスする暇を与えず一旦あなたの幸せ推しで進めます。
率先してあなたを生きやすく幸せにできる専属の人間はあなたしかいないわけで、あなたが母を優先したら、あなたの幸せはおそろかになってしまうから。

ということで改めて、あなたを幸せにする4000字始めたいと思います!
(いつになく熱血している私の開会宣言でした)

今、今、今しかない

まず、今回の相談文で思わず「え…?」と声が出た一文がある。

〈全てが、少しずつ上手くいっているように見えます〉だ。

私は相談文を読んでから、あなたの幸せをこの2ヶ月誰より考え悩んできた自負があるので、あえていうけど、寒気がした。

私には、「全てが、少しずつ悪くなってるように」見える。

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メンヘラ・ハッピー・ホーム

スイスイ

“メンヘラ”とは、もともと「心の病を患った人」を指すネットスラングです。でも今ではすっかりカジュアルに偏在しつつある“メンヘラ”。その樹海から脱け出したスイスイさんが、我が身を振り返りながら、今さら聞けないメンヘラの基礎の基礎、そして...もっと読む

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コメント

88yearsold どうしても読みたくて有… https://t.co/SCFoixBVEQ 1年以上前 replyretweetfavorite

yoikonoeureka スイスイさんほんとすごいなあ。10年前、私も似たような髪型だった気がするが、ハードメンヘラだっだのであろうかもしや。私。 https://t.co/7meyo5BqtK 1年以上前 replyretweetfavorite

soyosoyohuwawa メンヘラハッピーホーム、久しぶりにみたら今の新しい更新したの最高に良かった。すごかった。相談者の気持ちがビシビシきて、スイスイさんの回答に体が豆腐みたいに柔らかくなった。 https://t.co/8YlG4P50Jg 1年以上前 replyretweetfavorite

kaorisu12 同じことを思っている。 https://t.co/canuSzF0mu 1年以上前 replyretweetfavorite