「よく、人に与えられた時間は平等だというでしょう。
でも、それは違うんじゃないかと最近、思うんです。
残酷なことですが、それは過ごした時間の濃さによっても変わるし、大きな悲しみや衝撃によって
人生の時計の針が止まってしまうこともある。」
(東山紀之,1966-)
発言通りのストイックさ
デビューから30年以上が経ち、自身も50代に。それでも、1日腹筋1000回、1ヶ月でジョンギングを100kmというトレーニングを自らに課し続け、ストレッチマットをいつも持ち歩く。20代の頃と変わらない体型を維持し、「俳優もアスリートじゃないと通用しない」「持久力は今のほうが断然あるよ」と言い切る東山紀之ほど、ストイックという言葉が当てはまる男はいません。
20代でNHK大河ドラマの主演を経験し、最近では『必殺仕事人』『刑事7人』などシリーズ化される人気ドラマも多く、40代を過ぎてもコンスタントに連続ドラマの主演を務めているという、俳優としても稀有な立ち位置。2017年からは、テレビ朝日系列の日曜朝のニュース番組のキャスターを務めるという新たな挑戦もしています。また、1985年にCDデビューした少年隊は、ジャニーズ事務所史上、最長の活動歴を持つグループです。
涼しい顔をして、当たり前のようにそれらをこなすプロフェッショナルなので、そのすごさに気づかずにやりすごしてしまいがちですが、ジャニーズ、いや芸能界屈指のストイックさを持つからこそ、30年以上第一線を走り続けられている男でもあるのです。
まずは、東山のストイックな仕事観の表れた発言をまとめて振り返ってみます。
「仕事はできるか、できないか、じゃない。やるか、やらないか」
「仕事は難しければ難しいほど面白い」
「仕事は(気持ちを)抜くと楽しくないよね。一生懸命やるから楽しい。集中して汗かかないと、喜びも達成感も生まれない」
仕事を登山にたとえ
「頂上に登ると、ああいい空気だな、って思う。で、雲が晴れると、もっと高い山がいっぱいあってさ。そこまで行かないと次の山が見えないんだよ」
といった、挑戦し続ける人ならではの発言もしています。
「芸能界は競争が厳しいですから、その都度、やっているということでは間に合わない。つねに先のことを考えながら、二十四時間、寝ているときでもそれに向かっていないといけません」と語ります。東山の家族によれば、寝言でセリフを言っていることもあるといいますから、ただ言っているだけではなく、本当にこれらの発言通りのスタンスで生きているのです。東山は「こと芸事に関しては、肉体の衰えは精神力でカバーできると思う」として、30年以上を第一線で駆け抜けてきました。
「自分は弱い人間」東山が泣いた日
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