前回は『三井住友TAM-世界経済インデックスファンド』がどのような商品なのかということを、投資信託の説明と併せて解説しました。
でも、せっかくなら6,000本以上ある商品の中から、自分で見つけることが出来る方が良いですよね。数ある投資信託の中でもとても良い商品であることはわかっていただけたかと思いますが、どういう経緯でこの商品を選んだのか、今回は投資信託のスクリーニング方法を説明したいと思います。
そして今回に関しても、すぐに理解してほしいわけではありません。
しかし、これから積立て運用を続けていく上では、以下の様なシチュエーションもあると思うので、自分でもスクリーニング出来る力を身につけておいた方がいいと思います。
・『三井住友TAM-世界経済インデックスファンド』が何かの理由で販売を止めてしまう場合
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前回、この商品の償還日(商品運用の終了日)は無期限だとお伝えしました。しかし、何かしら事情によっては販売が中止になってしまう可能性もあります。未来はわからないのです(汗)。そんな時は『三井住友TAM-世界経済インデックスファンド』に変わる商品を自分で見つけられなければ、あなたの世界分散投資はそこで終わってしまいます。
念のためにお伝えしておくと、仮に商品の販売が中止になっても、この商品の価値がなくなるということではありません。この商品が紙切れ同然になるということは、世界経済が完全に破綻するということです。もしくは第3時世界大戦とかアルマゲドンとか?? そういうことを想定するには人生は短すぎます。
・書籍やブログなどで投資信託のプロが別の商品を紹介していて、自分の気持が揺らいでしまった時
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投資信託は2018年時点で6,000種類以上もあり、多くの人がオススメの商品を紹介しています。『プロがオススメする投資信託はコレだ!』とか『投資信託はこの◯◯から選びなさい』とかです。何も知らないと、その商品に『三井住友TAM-世界経済インデックスファンド』が含まれてなかったら、気持ちが揺らぎますよね?そんな時のために、なぜこの商品をぼくがオススメしているのかを知っておくことはとても大切だと思います。
ちなみに、書籍や個人のブログなどで投資信託のプロがオススメしている世界経済に分散しているような商品であれば、それを選択してもいいと思います。『三井住友TAM-世界経済インデックスファンド』でなければいけない理由はありません。おそらく今回のスクリーニング方法で選んでも、書籍やブログで紹介されている商品は多いのではないでしょうか。しかし、間違ってはイケないのは、証券会社の窓口やチラシで紹介されている商品です。その違いは中立的か営利目的か。証券会社の窓口やチラシで紹介されている商品は、完全に営利目的でそれだけで広告費や人件費がかかっているので、もっと良い商品は他にも絶対にあります。間違ってもそのような商品を選ばなくて済むように、自分でもスクリーニング出来る方法を身につけましょう。
・世界経済が不景気になり、一定期間積立てている資産の価値が下がり続けて、ぼくに対する不信感がよぎった時
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資産の価値が下がり続けると、誰もが不安になります。『このまま自分の財産を、この自称億万長者の名もなきダメリーマンの言う通り託し続けて良いのだろうか?』と(汗)。何もしていなければ資産は減らないのに、積立運用をしているせいで自分の資産が減っていくのだから当たり前です。不信感も生まれてしまうかもしれません。そんな時は、ぼくが指定している商品を言われるがままに購入しているというより、自分で選んでいるという納得感が必要な時もあると思います。第2話で伝えたことを思い出してください。そして第3話でお伝えした通り、景気が悪くて資産が減り続けている時ほど、割安で購入できているとワクワクした気持ちでいることこそが成功の秘訣なのです。
投資信託の積立て運用を辞める時は、様々な事情があると思いますが、目標額を達成できたり、その他に自分のお金を増やせる運用先を見つけて資産配分を考え直す時の方がいいですよね。たとえ上述のような時になったとしても、迷わず積立て運用を続けられるようにいつかは理解してもらえたら嬉しいです。
では、スクリーニングの説明を始めます。
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