愛でてよし食べてよし
「野食」とはざっくりいうと「身近な野生食材を採取し食卓に活用する」ということ。ぼくの場合、最終的には「野食でエンゲル係数を下げる」という目的があるので、
・できるだけ近所で採れるものを使う
・気軽に、費用をかけず採れるターゲットを狙う
ということが大事なポイントになります。
そして、これらに加えて
・ボリュームがあり美味しいものを探す
というのも、無理なく活動を続けていく条件になるのではないかと思います。
首都圏で暮らしていく中で、これらの条件をすべて満たすターゲットは果たしてあるのでしょうか?
ありまぁす!
彼らとか
たとえば、前回の記事でご紹介したカメ類なんかはジャストミートと言ってもいいでしょう。
カメは貴重な「野生肉」ということもポイントが高いです。
よく「川で魚を釣って食べればいいじゃん」という方がいますが、魚肉というのはどれだけ魚好きでも、ずっと食べ続けていると飽きが来ます。「たまには肉が食いたいなぁ……」と必ず思うでしょう。
しかし、鳥にしろ獣にしろ、野生肉というのは捕まえるのに免許や特別な道具が必要になるなど、ハードルが高いもの。その点カメは免許も必要なく、捌くのも包丁とキッチンバサミ(ものによっては100均のノコギリ)で十分。それでいてちゃんと「肉らしい味」がするのですから利用しない理由はない、というわけです。
それでもなお
「カメはやっぱり可愛いし、捌くのも手間かかりそうだしヤダ」
という方はいらっしゃるでしょう。ワガママばっかり言うな君たちは……
そんな皆様におススメしたい肉、それはウシガエルです。
仕事帰りなどに気軽に採って食べられるカエル
ウシガエルは日本最大のカエルにして、日本で最も広く棲息している外来種のひとつ。食肉用に移入されたものが定着しました。
環境適応力が高く、何でも食べてしまうため、前回のカミツキガメ同様「特定外来生物」に指定されています。
こういうところにいる
首都圏でも、ちょっとした水場や用水路の周辺で、夜になると「ブォーッブォーッ」という大きな鳴き声が聞こえることがあります。「まさかこんなところに?」という場所にもたくさんおり、とても見つけやすい獲物と言えるでしょう。
捕まえるのに必要な道具はたも網と長靴、ヘッドライト、そしてキッチンバサミだけ。慣れればたも網も必要ではありません。
これだけなら、例えば仕事カバンにライトを忍ばせ、長靴を入れた手提げを持って出勤、帰り道に釣具屋やホームセンターでたも網(500円くらいの安物で大丈夫)だけ購入、家族に「今晩、肉食わせたるでぇ」なんてLINEしてそのままフィールドに……なんてことも可能です。
実際にやってみました。
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