前回までで、謎の提示から解決まで一通りの話をした。今回からは、細々した問題を取り上げて考えてみたい。
ミステリの新人賞は長編のものが多いが、短編の賞も少なからず存在する。長編向きのテーマを無理矢理削って短くしたり、短編ネタを水増しして長編にしたりしていては、せっかくのアイディアも生かされないまま終わってしまう。
自分の考えた謎・解決・物語は、短編に向いているのか、それとも長編に適しているのか。それは、一体何を基準に判断すればいいのだろう。
◆新人賞のハウツーを信じるな!
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