読みたい人、書きたい人のミステリ超入門

第13回 複雑な話は長編が向いているのか?(1)

自分の考えた謎・解決・物語は、短編に向いているのか、それとも長編に適しているのか。それは、一体何を基準に判断すればいいのだろう。
電子書籍文芸誌「yom yom」に掲載中の人気連載を出張公開。

 前回までで、謎の提示から解決まで一通りの話をした。今回からは、細々した問題を取り上げて考えてみたい。
 ミステリの新人賞は長編のものが多いが、短編の賞も少なからず存在する。長編向きのテーマを無理矢理削って短くしたり、短編ネタを水増しして長編にしたりしていては、せっかくのアイディアも生かされないまま終わってしまう。
 自分の考えた謎・解決・物語は、短編に向いているのか、それとも長編に適しているのか。それは、一体何を基準に判断すればいいのだろう。

◆新人賞のハウツーを信じるな!

 本題に入る前に、一つ強調しておきたいことがある。

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新潮社
2018-07-20

この連載について

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読みたい人、書きたい人のミステリ超入門

新潮社yom yom編集部 /新井久幸

ミステリ作家志望者、必読! 「新潮ミステリー倶楽部賞」「ホラーサスペンス大賞」「新潮ミステリー大賞」など、新潮社で数々の新人賞の選考に携わってきたベテラン編集長が考えるミステリの読み方・書き方の<お約束>とは――。電子書籍文芸誌「...もっと読む

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コメント

japanfield 本に限らずコンテンツは全て、どのくらいの時間スケールで体験されるのかをセットで考えなければいけない。 「長編では複雑なプロットやトリックは書けない」はっとする指摘。 https://t.co/GwRNCFTzOm 1年以上前 replyretweetfavorite

editor_of_SS 最新回、アップされました。 1年以上前 replyretweetfavorite