危険だけど美味い! 都心にもいる外来カメを食べてみた。

「野食」とは野外で採取してきた野生の食材を普段の食卓に活用すること。日々、美味しい食材を求めて南へ北へ。野食ハンターの茸本朗さんが今回チャレンジしたのは、都内でも見られるどう猛な外来の亀「カミツキガメ」。在来の生態系や人へ被害を及ぼすことから「特定外来生物」にも指定され駆除活動も行われているこの亀ですが、じつはたいへん美味とのことで茸本さんにご紹介いただきました。

あぶな美味いカメの話

「外来種」と呼ばれる生き物たちがいます。何らかの理由で、人間の手によって日本に持ち込まれ、定着(帰化)した生物のことです。
最近では、某番組に象徴されるように、至極単純な「外来種は悪、殲滅すべき」みたいなムーブメントもありますが、個人的にはむしろ「食材として有用なものが多い」という点について注目したいと思っています。

有用である理由として
・身近な環境(都心近郊)で採れる
・数が多く捕獲が容易
という2点があげられます。
外来種はその繁殖力・対応力の高さ、そして天敵がいないことから、在来種に置き換わってしまい、我が物顔で旺盛に繁殖していることがしばしばあります。そういうものは当然見つけやすく、また利用しやすいのです。

さらに
・食用に移入されたものが多い
というのも重要なポイントです。
いまや「悪の外来種」の象徴ともいえるブラックバスも、もともとは食用魚としてアメリカより移入されました。こういった生き物には、やはり美味なものが多く、利用していきたいところです。

一説によると、多摩川周辺に棲息する生物の大多数、植物に至っては9割以上が既に外来種に置き換わっているそうです。
一度定着した生物をその環境から消し去るのは、非常に大きな手間であるだけでなく、その後の環境に負の影響を与えてしまいかねません。
であれば、彼ら外来生物を、わが国の生態系から抹消するのではなく、我々人間が彼らの「天敵」となり、採取圧によってプレッシャーを与えていく方がより「自然の摂理にのっとっている」といえるのではないでしょうか。多摩川の生態系の頂点に立つのはこのおれだぁー!

「美味しい外来種」の筆頭・カミツキガメを食べてみた


あなたの近所の河川にも……?

さて、そんな多摩川をはじめ、日本各地の河川に定着してしまっている外来種の中で「もっとも美味しいもの」はなにか、みなさまもきっと一度は考えたことがあるのではないでしょうか(ない)。

琵琶湖周辺ではスーパーで販売されることもあるブラックバス、「食用ガエル」という身もふたもない名前で呼ばれるウシガエルなど、優勝候補にあげられるものはたくさんありますが、これらよりも美味しいと個人的に思っている生物がいます。

それがこの


甲羅の後端が特徴的

カミツキガメ。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載が本になりました!

この連載について

初回を読む
野食ハンターの七転八倒日記

茸本朗

「野食」とは、野外で採取してきた食材を普段の食卓に活用する活動のこと。 野食ハンターの茸本朗さんは、おいしい食材を求めて日々東奔西走。時にはウツボに噛まれ、時には毒きのこに中毒し、、、 それでも「おいしいものが食べたい!」という強い思...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

silktherapylabs #スマートニュース 1年以上前 replyretweetfavorite

naoki_satoh 確かにカメもバスも腐る程獲れるから、食材転換は良いかもしれない。 1年以上前 replyretweetfavorite

baseom #スマートニュース 1年以上前 replyretweetfavorite

bus_gasbusgas カメを釣って食う企画とかを自治体がやってみるとか。 1年以上前 replyretweetfavorite