「嫌だ」という刺々しいオーラ
今回取り扱ってみたい厄介な人のタイプは、念の強い人です。
念の強い人と一口に申しましても、それを修行などを通じて善い思念にしている場合は大変好ましいことではありますから、念の強いこと自体が問題なわけではありません。
ただし、よほど長期にわたって訓練を積み、人柄を抜本的に変容させているわけでないなら、念の強い人が誰かに敵意を持った場合、しばしば言わく言いがたいダメージを相手に与えることが起こります。 「敵意」とまで大げさなことまで行かなくとも、「嫌だなぁ」とか「苛々するなぁ」といった不快な思いを持っただけでも、非常に刺々しいオーラを放出するのが習慣づいているのです。
いえ、誰だって「嫌だ」と思うと刺々したオーラを周囲に発散して悪影響を与えてはいるのですよ。けれども、 そうしたパワーが常人を超えて強力な(10倍とか20倍とか)人が、私の見るところ20人に1人くらいの割合で、世間には存在しています。
皆さまも、「なぜかこの人といると頭が痛くなってくる」とか「この人と会ったあとはお腹の調子が悪くなる」といった体験が、きっとおありなのではないでしょうか。もしくは「肩が凝って疲れたなぁ」とか。
そうした場合、通常なら常識に従ってたとえば「自分が相手に気を遣いすぎて緊張したせいだろう」などと理由を探しがちなのではないかと思います。
ところが、おそらくは気を遣わずに過ごしたとしても、似たような結果になっているはずです。その人が悲しい気持ちや残念な気持ちや、期待外れだと感じるような気持ちになる都度に、発される強烈な念波が、身体の弱いところに突き刺さってダメージを与えるからです。
負なるものと共鳴する自律神経
念波と言われて腑に落ちないかた向けには、自律神経の仕組みから説明してみましょうか。
自律神経系は、基本的に他人のそれと共鳴する習性があります。人体は常に微細な電気エネルギーを放出していて、それを他人から受信する形で、相手から影響を受ける仕組みになっているのです。
ですので、副交感神経(リラックスに関わる)が整って活発化している人の近くにいると、言葉を交わさずとも、ごく自然に安らぎを感じることでしょう。それは、相手に影響されて、副交感神経が自然に活発化するからです。
反対に、苛々していたり悲しんだり何かを否定している人は、興奮を主導する交感神経が活発化しすぎている状態で、その近くにいるだけで、自然にその神経系がその電気的影響を受けて、自律神経のバランスが崩れることでしょう。
そのようなわけですから、ごく常識的に申しまして、いつも苛々していたり悲しんでいたり文句を言ってばかりの人とは、なるべく付き合いを避けるのが賢明なことです。ましてやその人が「念の強い人」だった場合は、それによって生じるダメージは普通の何倍にもなりますから、注意してほしいと思います。
場を共有しているだけで誤爆することも!
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。