名刺ゲーム

僕、パパに死んでほしいと思ってるんです」

「パパに死んでほしいと思っているんです……」。自らそう口にすることで、父親を恨んでいるという者たちの心を開いてゆく和也。自分が知らない父親の姿を窺い知ることになった和也は、なぜか父親への愛おしさを抑えられずにいた。まるで薄井先生が、僕の身体を触ってくれた時みたいに……。『名刺ゲーム』最終章!

3 神田和也

—クイズを出題する方って楽しいんだね? パパの気持ち、やっと分かったよ。

 ようやく手錠から解放された僕から、クイズプロデューサーであるパパへの、TheNameの正解発表の時間が始まった。

—ちょっとでも期待した僕がバカだった。やっぱり正解しなかったよ、パパは。

 人質だったはずの僕がその場の主導権をいきなり持ち始めて、パパ、フリーズ。人間って瞬きすることを忘れる時があるんだね。これだよ。これが見たかったんだ。

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この連載について

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名刺ゲーム

鈴木おさむ

家族も部下も切り捨て、人気クイズ番組のプロデューサーまで上り詰めた神田達也。ある夜、息子を人質にとられた神田は謎の男から「名刺ゲーム」への参加を命じられる。だがそれは、人間の本性を剥きだしにしていく《狂気のゲーム》だった――。WOWO...もっと読む

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