若い頃は「保険」よりも「投資」

「仮想通貨なんてめんどくさい」「株式投資はよくわからない」 「……だけど、お金については、なんとなく不安」貯金、投資、節約――結局なにをどうすればいいのか、わかりやすい答えが知りたい……! そこで、「お金のプロ」である田口智隆さんの著書『入社1年目のお金の教科書』より、お金の貯め方、使い方、増やし方まで、20代におさえておきたいお金の基本をご紹介します。

給与明細の中身を理解しよう

ここまでは、「貯める」「使う」「増やす」という観点から、お金との付き合い方を説明してきました。あなたの考え方や毎日の行動を変えることで、お金まわりは劇的に改善していきます。

一方、自分の努力とは関係なく出ていってしまうお金があります。

所得税など税金や健康保険、公的年金、雇用保険といった社会保険料です。これらの税金や社会保険料は、毎月の給料から自動的に差し引かれています。

天引きされているので、普段はあまり気にしていないかもしれませんが、これらはあなたが稼いだ給料のなかから支払っているお金です。

自分がどれくらいの税金や社会保険料を払い、どのような保障を得られるのか、といったことは最低限押さえておいたほうがいいでしょう。

本書では、税金や社会保険制度の細かい内容については触れませんが、入社1年目の人が最低限知っておいたほうがよい考え方を中心にお伝えしていきます。

毎月、給与から引かれているお金

あなたは給与明細をきちんと見ているでしょうか?

入社1年目の人は、自分がいくら給料を稼いだのか気になるでしょうから、ほとんどの人はじっくり見たことがあると思います。

そのとき、こんな印象を抱かなかったでしょうか。

「こんなに給料から天引きされてしまうのか……」

「控除」という欄を見ると、差し引かれる金額が並んでいます。

総支給額のおよそ2割が引かれるとされ、基本給20万円の場合でも3万円以上は税金や社会保険料が引かれているので、恨めしく感じる人もいるかもしれません。

少なくない金額が給与から天引きされているわけですから、差し引かれている項目について基本的なことは理解しておきましょう。

【①所得税】

国に収める税金で、社会保険料を差し引いたあとの給与額から、概算の源泉徴収税額表にもとづいた金額を差し引きます。昇給や残業などで給与が増えるのにしたがって、所得税も増えていきます。

所得税は「1年間働いたらひと月あたりの税金はこれくらいになるだろう」という概算にもとづいて引かれるので、年度末に「年末調整」をおこない、実際の給与に応じて正しい税額を計算し、払い過ぎの場合はその金額が戻ってきます。

【②住民税】

自分が住んでいる都道府県と市区町村に収める税金。税率は一律10%。住民税額は前年の所得をもとに計算されるので入社2年目から徴収されます。

【③健康保険】

会社員は勤務先で協会けんぽ(全国健康保険協会)、または組合健康保険に加入します。病気やケガで治療を受けたときに、医療費の3割の自己負担ですみます。

【④厚生年金】

老齢で退職したり、身体に障害を負ったり、死亡したりした場合に、本人や家族が年金を受給できます。保険料率は約18%ですが、半分は会社が負担しているため、実際はおよそ9%の金額を支払います。

【⑤雇用保険料】

失業したときに失業給付(基本手当)を受けられます。

そのほか、40歳以上になると支払う「介護保険料」のほか、会社によっては労働組合費などが差し引かれることもあります。

それぞれの制度の詳細は専門書に譲りますが、自分が稼いだ給与からこれらの金額が天引きされていることをきちんと理解しておきましょう。

また、働いてからしばらくすると、給与明細をわざわざ確認しない人もいますが、天引きされる金額は毎年変動していきます。

給与明細を必ずチェックしておく習慣をつけておくと、お金に関する感度が高くなります。

健康保険があるから民間の保険には入らなくてもいい

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入社1年目のお金の教科書

田口智隆

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tomotaka_T 「若い頃は保険よりも投資!」と題して健康保険のメリットについてお伝えをさせて頂きました。 https://t.co/0ah035EWv0 1年以上前 replyretweetfavorite