フジロック2日目:小沢健二のステージに思うこと

美人東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏腹に、常識が通用しないぶっ飛んだ奥さまと、1歳8カ月の息子を育てる樋口毅宏さん。今回は、前回に引き続き、2017年のフジロックレポートをお届けいたします!前夜祭「生まれも育ちも悪い人間として限界を感じた」、初日「『これは修行なのだ』と自分に言い聞かせる」もあわせてお楽しみください。

7月29日(土)

この日も天気はいまいち。

ホワイトステージで再結成したdeath gripsを観る。すげえ!完全にキテる。

なのにオーディエンスの反応は、前方以外シーン。

この後の小沢健二目当ての地蔵たちが、大挙して押し寄せていたから。

で、小沢ですが、結論から言うと、がっかり。去年観たツアーと同じ内容じゃないの!

ちょっと脱線するけど2016年にzepp osakaで観たライブ、「魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ」について書きますね。

幕が降りたまま、1曲目は「昨日と今日」。

今さら説明するまでもなく、ファーストソロアルバム『犬』の1曲目からやった。

ああ、このライブが小沢にとってようやく第2のデビューなんだと思った。

何と言っても新曲が素晴らしすぎた。

特に好きだったのは「昨日と今日」に続いて披露された2曲目。のちにシングルになった。

フクロウの声が聞こえる
大きな魚が水音立てる
いつか本当と虚構が一緒にある世界へ
いつか絶望と希望が一緒にある世界へ
いつか残酷さと慈悲が一緒にある世界へ

それって俺たちが生きているこの世界のことじゃん!

ライブは2時間に及んだが、なんせ聴きたい曲が多すぎて、「さよならなんて云えないよ」「強い気持ち・強い愛」「ドアノック」をやってくれたのは嬉しいけど、「天使たちのシーン」は歌い方を変えて途中で終わっちゃったし、「ローラースケートパーク」も「愛し愛されて生きるのさ」も「ぼくらが旅に出る理由」も「恋しくて」も「愛について」もやってないじゃないかとか、つい文句ばかり出てくる。

だけど本当に素晴らしいライブで、「小沢イズ・カミング・バック!」と呼べる内容だった。

数日経っても余韻は冷めず、頭の中でいきなり新曲のフレーズやメロディーが何度も蘇ってきた。

小沢は「魔法的」のツアー開催を発表したとき、「おなじみの曲もたくさんやりますが、帰り道に体に残っているのは、新しい曲たちだと思います」と予告していたが、その通りになった。

19年ぶりのシングル「流動体について」についても書いておこう。

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樋口毅宏

伝説の育児日記が帰ってきた!『おっぱいがほしい!——男の子育て日記』で、各方面を騒然・唖然・呆然とさせた作家の樋口毅宏さんが、満を持してcakesで続編をスタート!美人東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏腹に、常識が通用しないぶっ飛ん...もっと読む

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larcfortdunord オザケンもうオッサンだもんしゃあねえわ。 https://t.co/mkh99hSXV1 1年以上前 replyretweetfavorite

Nrva8iwlgctd #スマートニュース 1年以上前 replyretweetfavorite