そういうことは教えてくれなくていいです
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
先日、ある方から、こんなことを言われました。
「林さんのことを批判している文章をネットで偶然見かけたんですけど、読んだら全然的外れなことを書いてて……」
ええと、もちろんこの方は僕を擁護しようと思って言ってくれているのは重々承知なのですが、でも、「林さん、悪口を書かれてたよ」って教えてくれなくても結構です。
こういう、cakesのようなメディアで書いていると必ず叩く人がいるので、いわゆるエゴサーチって一切やらないって決めているんです。でもたまに上のような形で教えてくれる人がいるんです。でも本当にインターネットって「人間の醜い部分」があぶり出されますよね。というか、インターネットって「人間そのもの」のような気がします。
誰かを否定する言葉、不倫を暴露して注目を集める記事、人種差別、成功している人たちへの揶揄、セックス、ダイエットや美容、お金持ちになる方法、未来への不安……インターネットが「闇」なのではなくて、人間の心が「闇」なんですよね、実は。
ところで以前、ある親しくしている人から、ことあるごとに、「林さん、最近すごく悪口言われてますよ」って、教えてくれたことがあったんですね。それで、「え? 誰が言ってるんですか?」って聞いても、「いやいや、それはちょっと言えませんけど、まあそういうことは伝えておいた方がいいかなって思いまして」って感じではぐらかすんです。
これ、人を落ち込ませるのにすごく効果的なんです。「え? 誰が僕の悪口を言ってるんだろう? どんなことを言ってるんだろう? たぶんあの人かなあ。ああ、たぶんあの事に関して言ってるんだろうなあ。あの時、僕もちょっと調子乗りすぎてたからなあ、あれが不快なんだろうなあ」って気持ちになるんですね。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。