青山裕企
皆さんの気になる「アイツ」、ぜひ紹介してください。
気になる男の人はいませんか? たとえば、行きつけのレストランの店員さん。同じ職場のあの人。名前も知らない、面と向かって話す機会もないけれど、彼のことがもっと知りたい……! そんなあなたの願いを、写真家の青山裕企さんが叶えてくれます。今回はまず、青山さんの「気になるアイツ」、Kさんを撮影させてもらいました。
性別なんて、関係ない。
人を撮るのって、本当に楽しい。
だって、カメラがなかったら、こんなに笑い合えないかもしれない。
よくわからないポーズを人前でとることなんて、ない。
僕らは子供の頃、たとえば公園でなんの意味もなく、
ちょっと高いところから飛び降りることを、 繰り返していた。
ゴールなんて、ない。お金も、もらえない。
のぼる。飛び降りる。笑い合う。のぼる……。
なんの意味もないけど、今思えば、お金で買えない、かけがえのない思い出で、感覚だ。
「こんな気持ちで、僕は写真を撮っていたんだった」
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この連載について
青山裕企
気になる男の人はいませんか? たとえば、行きつけのレストランの店員さん。同じ職場のあの人。名前も知らない、面と向かって話す機会もないけれど、彼のことがもっと知りたい……! そんなあなたの願いを、写真家の青山裕企さんが叶えてくれます。
著者プロフィール
1978年 愛知県名古屋市生まれ。2002年 自転車で日本縦断と世界二周の旅の道中で、写真家になることを決意。筑波大学人間学類心理学専攻卒業後、2005年 上京して写真家として独立。2007年 キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。2015年より公益社団法人 日本写真家協会(JPS)正会員。ギャラリーと出版レーベルを運営。現在 東京都在住。
『ソラリーマン』『スクールガール・コンプレックス』『少女礼讃』など、“日本社会における記号的な存在”をモチーフにしながら、自分自身の思春期観や父親像などを反映させた作品を制作。2009年より写真集などの著書を刊行、現在80冊を超える(翻訳版も多数)。台湾・香港・シンガポール・スペイン・ニューヨークなど、海外で個展やアートフェアなどに多数参加。
吉高由里子・指原莉乃・生駒里奈・オリエンタルラジオなど、時代のアイコンとなる女優・アイドル・タレントの写真集の撮影を担当。
お金マイナス・人脈ゼロで、写真を始めて22年、上京・独立してから16年目。自分なりの戦略で、ファーストペンギンのように写真業界を泳ぎ続けている。
公式ウェブサイト:https://yukiao.jp
note:https://note.com/yukiao