利用客が月8人!? レズ風俗店の厳しすぎる現実

2007年、レズ風俗店という、これまでにない異色風俗店を大阪ミナミでオープンした御坊さん(当時25歳)。著書『すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない。』(WAVE出版)にもあるとおり、開店当初はお金をかけずに広報、宣伝活動に努めました。あとは予約を待つだけ! 待機所では20歳前後の若きキャスト女性たちが、いまかいまかと出番を待っていました。そのうち時間を持て余した彼女らは、ある行動に……。

それでも、電話は一向に鳴りません。狭い事務所で仕事用のデスクに向かっている僕の背中にビシビシと突き刺さってきます。何が刺さるのかというと、待機しているキャストたちの視線です。

現在は“予約制”ですが、当時は多くの男性向けデリヘルと同じく“待機制”にしていました。キャストは事務所で待機し、お客様から電話があり次第、お仕事をしてもらうというもので、これまた「デリヘル店というのはそんなものだ」と深く考えずにこのシステムを採用していました。

けれど、これだと電話が鳴らないかぎり、キャストの出番はナシ。延々と待機しつづけることになります。電話が鳴ったと思ったら、求人についての応募や問い合わせ。仕事がないキャストがすでに事務所にすし詰め状態でいるところに、「働きたい」という電話がかかってくるのは、皮肉以外の何ものでもありませんでした。

この時期、あるビアン系掲示板に「あそこのお店を利用したら、接客中に財布からお金を抜かれた」と書き込まれました。あわてて「事実ではありません!」と返信しましたが、お金を抜かれるも何も、この時点でまだ1件の予約もなかったのです。予約表を見せてやればよかった、といまなら思います。

キャストらは、ひまを持て余していたのでしょう。フラストレーションもあったはずです。働きにきたのに仕事ができないのでは、肩透かしもいいところ。

そこで何が起きたかというと……。

非常事態! レズ風俗店の風紀が乱れまくり…

キャスト同士がイチャイチャしはじめたのです!

オープニングで入店してくれたのは、20歳前後の若いキャストばかりでした。することがないのに、小さなソファに何人もが身体をくっつけ合って座っている。そりゃムラムラもするわなぁ、などと思う余裕は当時の僕にはなく、「そうきたか!」とただただ驚くばかりでした。

男性向け風俗で働くほとんどの女性にとって恋愛とセックスの対象は男性で、待機所にいるのはその対象にならない女性の同僚ばかりです。けれどレズ風俗では、一緒に待機しているキャストが恋愛の対象になってしまう……当たり前といえば当たり前なのですが、想定外すぎました。

ほほえましいイチャイチャから正視に耐えないイチャイチャになり、そこはもうハッテン場状態でした。乱れに乱れる風紀、身の置きどころがなくなる僕。

結果、キャスト同士を1カ所に集めて待機させておくのはいろいろとよろしくないという結論に至り、待機制をやめ予約制に切り替えました。

いえ、いまちょっと見栄を張りました。予約制に切り替えたのは待機室でのイチャイチャ以上に、「お客様が少なかったから」です。

待てども待てども電話は鳴らず、最初の週に利用してくださったお客様の数は、なんと0人でした。2週目を迎え、やっと3人。はじめの1カ月は、たった8人にしか利用していただけませんでした。

やれることはやったのに、お客様が来ない!

その8人のお客様にはいくら感謝しても足りないくらいですが、これだけしかお客様が来ないのでは、お店としてはお先真っ暗です。地道な宣伝方法だったとはいえ、やれることはやったつもりでした。

「どうすればええっちゅうね~ん……」

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この連載について

初回を読む
すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない。

御坊

レズ風俗店ーー多くの人にとって、耳慣れない言葉でしょう。女性が女性に性サービスをするデリヘル店は全国的に少しずつ増えてきていますが、なかでも際立っているのが大阪ミナミを拠点とした「レズっ娘クラブ」。利用する女性にはレズビアン、バイセク...もっと読む

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コメント

tef_akiba >キャスト同士 の部分に妄想の余地がありすぎる 1年以上前 replyretweetfavorite