周りから「10年早い」といわれたレズ風俗店開業

『すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない。』(WAVE出版)の舞台である、大阪「レズっ娘クラブ」は、今年2018年に11周年を迎えました。男性向け風俗店でも、10年以上維持できるお店はそう多くありません。まして同店は、女性が女性にサービスする異色店。同店代表・御坊さんが、WEB制作会社社員から転身したのは弱冠25歳のときでした。風俗店勤務経験ゼロからの挑戦に、勝算はあったのでしょうか!?

2007年。安倍首相が体調不良を理由に突然辞任し、ニコニコ動画がサービスを開始し、熊本県の病院が赤ちゃんポストを開設し、女優の沢尻エリカさんが映画の舞台挨拶で「別に」といい放ち、初音ミクがこの世に誕生した……。そんな年に、レズっ娘クラブは誕生しました。

僕は25歳、よくいえばエネルギーにあふれていて、悪くいえば調子に乗った若造でした。大学を卒業してたった3年で「独立してレズ風俗店を起ち上げる!」といい出した僕のことを気でも狂ったのではないかという目で見てきた人もいれば、「10年早い」とたしなめてくれた人もいます。

10年早い──まったくもって的確なアドバイスでしたが、それはいまふり返ってはじめてわかることです。当時の僕は鼻息荒く「そんなことないです!」と返していたし、胸のうちでは「見てろよ~」と思っていました。

風俗店は経営どころか勤めたこともなく、経験値はかぎりなくゼロに近かったのですが、僕には勝算がありました。若くて向こう見ずではありましたが、なんの根拠もなく「成功する!」と思っていたわけではありません。

いままでにないタイプのお店をやりたかった。

僕は大学卒業後、在学中からインターンとして働いていたWEB制作会社にそのまま就職しました。いざ就職してみるとなかなかのブラック企業(当時はまだそんな言葉はありませんでしたが)だとわかり、若さと体力をすり減らしたのですが、ここでの経験が結局、レズ風俗店オープンにつながりました。

その会社が取引していたうちの半分は街の開業医や美容室など個人商店で、残りの半分は男性向け風俗店でした。開店時のWEBサイト起ち上げをサポートするのが僕の仕事だったのです。その過程で風俗店向けの広告会社とのつき合いもできました。

幸か不幸か、この仕事で僕は稼げてしまったのです。WEB制作の単価がいまよりずっと高かったのもありますが、ここで僕は完全に調子に乗り、「独立や!」と勢いこんで入社して2年で退社し、その翌年にレズっ娘クラブを起ち上げたのです。

なぜ風俗店だったのか。

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女性が女性にサービスする異色風俗店の10年史が、1冊の本になりました。

この連載について

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すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない。

御坊

レズ風俗店ーー多くの人にとって、耳慣れない言葉でしょう。女性が女性に性サービスをするデリヘル店は全国的に少しずつ増えてきていますが、なかでも際立っているのが大阪ミナミを拠点とした「レズっ娘クラブ」。利用する女性にはレズビアン、バイセク...もっと読む

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コメント

maison159777 レズ風俗店を開業したとき、 #スマートニュース 1年以上前 replyretweetfavorite

sabochin 風営法って同性の場合は適用されないんだ!?!?!? 1年以上前 replyretweetfavorite

naxyun13 レズ風俗店を開業したとき、 1年以上前 replyretweetfavorite