第1回】私、政治家さんの追っかけが趣味なんです

民主党の細野豪志氏の新著『未来への責任』が本日発売になりました。これを機に、細野氏と、政治好きとしても知られるタレントの春香クリスティーンさんが対談を行いました。「細野さんにずっと会いたかった!」という春香クリスティーンさん。細野氏が政治家を志した理由から、原発事故や福島のこと、民主党が掲げる政策のことまで、21歳の“政治女子”が、民主党幹事長に迫ります。(取材・熊坂麻美 撮影・佐々木孝憲)

 

春香クリスティーン(以下、春香) はじめまして! お会いできてうれしいです。今日はお聞きしたいことがたくさんあるんです。よろしくお願いします!

細野豪志(以下、細野) 私も今日は楽しみにしていました。なんでも聞いてください。春香さんは政治に興味がおありなんですよね。

春香 はい。私、政治家さんの追っかけが趣味なんです。

細野 追っかけですか(笑)。それはいつから? なにかきっかけがあったのですか?

春香 私は16歳のときにスイスから日本に来たんですけど、同世代の子たちが政治や社会にまったく関心を持っていないことにすごく違和感を持ちました。なかには総理大臣の名前すら知らない人もいて。スイスは国民投票があることもあって、「スイスはEUに加盟すべきか」とか「銃規制すべきか」とか、学校で友だちとそういう話をするのが普通でした。

細野 たしかに、日本の学校で、政治のことがフランクに語られる場面はあまりないでしょうね。

春香 でも、自分たちが住んでいる国のことに興味がないって、本当はおかしいですよね。それで私は、「日本の政治を見てみよう!」と思って、国会議事堂に行ってみたんです。衆議院と参議院の見学ツアーに参加したらすごく楽しくて。政治のことが理解しやすくなったし、もっと知りたいと思いました。それに売店にちょっと変わった政治家グッズがたくさんあったのも魅力的で!

細野 政治家グッズって、国会土産のお菓子とか小物のこと?

春香 そうです。政権が変わればグッズも変わるし、けっこうレアなものもあるんですよ! 私、グッズ集めに100万以上はつぎ込んでると思います(笑)。ほかには、政官要覧やホームページで議員さんの趣味や経歴をチェックして、その方の人柄やこれまでの歩みを想像したり、街頭演説に行っていろいろ観察したりして楽しんでいます。
 細野さんは、いわゆる世襲議員ではないですよね。どうして政治家を志したんですか?

細野 さすが、詳しいですね(笑)。私は法学部出身ですが、入学した当初は政治家になろうなんて全然思いませんでした。でもその後、少しずつ政治家へ興味を持つようになり、阪神淡路大震災のときに2ヶ月間ボランティアとして活動したことで、気持ちが大きく動きました。救援物資がなかなか届かなかったり、自衛隊が出動するまで時間がかかったり、そういう状況を目の当たりにして、災害などの非常時こそ政治の対応がとても重要だと実感したのです。

春香 民主党の前原誠司さんは大学の先輩で、仲がいいと聞きました。前原さんに影響を受けたところもありますか。

細野 そうですね。前原さんの存在はやっぱり大きかったですよ。私が学生の頃までは、二世や官僚経験者など政治に縁のある人か、お金持ちや有名人でないと議員になるのが難しかった。そんなとき、いわゆる「地盤、看板、カバン」を持たない若い前原さんが初当選して、「俺にもできるかもしれない」と希望を持ちましたから。

父の猛反対を押し切り、サラリーマンから政治家へ

春香 それでも大学卒業後、すぐに政治家にならずに普通の会社に就職されましたよね。

細野 私の父親はサラリーマンで、汗水流して給料を稼いで私や姉を育ててくれました。そういう父の姿を見ていたから、税金も収めず、勤めもしないでいきなり政治家に、とは思いませんでしたね。だからまず民間企業で5年ほど勤めてから、立候補しました。

春香 サラリーマンを辞めるとき、お父さんは反対しなかったんですか?

細野 もちろん大反対でした。私が選挙に出ると言いだしたのが、子どもが生まれてすぐの頃だったから、なおさらで。「政治家になるなんて言ってる場合か、子どもを育てろ」と。まあ、正論ですよね(笑)。でも私も折れなかった。「今、絶対やりたいんだ!」という気持ちが強くありました。当時28歳でしたから、若かったというか、青かったですね。

春香 細野さんは、こうと決めたら突っ走るタイプなんですね。さすが、元ガキ大将です!

細野 それもご存知なんですね(笑)。結局、父は最後まで賛成しませんでしたが、妻をはじめ周りの理解と応援があり、2000年に静岡から出馬しました。初当選までのさまざまな経験を『パラシューター』という本にまとめましたが、絶版になってしまって。

春香 その本すごく読みたかったんです。絶版なんて残念! 新しい著書『未来への責任』は読ませていただきました。お世辞じゃなくて、本当におもしろかったです。3.11や原発事故のこと、民主党政権がやってきたことなど、テレビや新聞の報道だけではわかりきれなかった深いところを、知ることができました。

細野 そう言っていただけるとうれしいです。昨年末の衆議院選での惨敗を受け、民主党に何が足りなかったか、今後どんな価値を大切にしていくのか、党内で徹底的に議論しました。政権を担った3年3ヶ月間に学んだことを国民のみなさまにお返しするためにも、再出発への思いをこの本に込めたつもりです。

春香 本にも書いてあったんですけど、ちょっと疑問に思ったことがあって。民主党の代表選のことなんですけど…。

細野 なぜ代表選に出馬しなかったのか、ということですか?
※次回は6月20日(木)に掲載いたします

 

春香クリスティーンさん絶賛!
細野議員が決意を記した一冊、
本日より発売です!


未来への責任
細野豪志
[発行]角川書店[発売]角川グループホールディングス
発売日:2013/06/14
定価:820円(税5%込)

 

 

 

角川新書

この連載について

未来への責任』発売記念 細野豪志×春香クリスティーン特別対談

春香クリスティーン /細野豪志

女子大生アイドルと政治家が対談!? 異色の「政治家追っかけアイドル」春香クリスティーンさんが、6月14日に新著『未来への責任』を上梓した細野豪志・民主党議員を直撃! 春香さんと細野さんの対談の模様を全4回で公開します!(取材・熊坂麻美...もっと読む

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