おもしろい話を引き出せたら、それは「石油」が出たのと同じ!

「唐突ですが、油田の採掘のことを考えてみてください。あらかじめ、おおよそこのあたりを掘るという『鉱区』がいくつかあって、採掘のための地図にはその区域が示されています。まず、Aの区域を掘っていく。出なかったら、Bの区域に移って掘る。そこでも出なかったら、Cの区域に進む。Cで出たら、そこをとにかく掘る」…『聞きたいことを聞き出す技術』の著者・反町理さんが、面白い喩えを用いて会話が盛り上がる秘訣を教えてくれます。

■技術26 気持ちよく話してもらうための「環境整備」

「オン」と「オフ」の「ボーダーライン」

 平成三十年は自民党の総裁選があります。 平成二十九の総選挙は野党をたたくという目的もありましたが、石破茂さんがチャレンジャーとして台頭してくるのを未然に防ぐという目的もあったはずです。総裁選の話をテーマにして自民党の国会議員をお迎えすることになったとき、事前取材で、そうした話をする方もいました。

 そこで事前取材で、「その話を番組でもしていただけますか」と聞くと、「いや、それはちょっと無理だね」と言う。そういうときは素直に「分かりました」と引っ込みますが、どこかで話の進め方によっては話してくれるのではないかという望みは捨てずに番組に臨みます。

「うまく聞いてよ」のさじ加減

 僕にとって「事前取材」というのは、「オン」と「オフ」の「ボーダーライン」を確認するのが大きな目的です。

 CMの間に、「あのお話ですが、いかがですかね」ともう一度振ってみて、「本当に、だめ。勘弁して」という答えでしたら、あきらめますが、「ちょっと考えながらしゃべるよ」とおっしゃってくれたら、GO!です。

 すかさず、「では次はその話から入ります」と押さえます。

 GO!はGO!でもさらに、「うまく聞いてよ」とおっしゃる場合は、しゃべりたいのだけれど、自分から話すのはまずい、聞かれもしないのに自分からべらべらしゃべると印象が悪いということです。

 そんなときは僕のほうから、「昨年の総選挙は石破さんが総裁になることを阻むために行ったという見方もありますけど、どうですか?」と質問し、先方は、「まあそういう見方もあるけどねえ……」という前置きをして話し始めます。

 気持ちよく話していただくための「環境整備」も重要です。しゃべりたいのに、なかなか順番が回ってこなくて、ストレスが溜まっていらっしゃる方もいます。そういう方にはCM中に、「次、頭でいきますから、お願いします!」と一言言っておくと、出だしが非常にスムーズにいきます。

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聞きたいことを聞き出す技術

反町理

「プライムニュース」看板キャスターが究極の話術40を初公開! のべ6800人を超えるゲストを迎え、〝たてまえ〟の政治家からも〝本音〟を引き出す著者が、相手の心を掴み、また話したくなると言ってもらえる知られざる極意を伝授!

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