松井博
「
グローバル人材」ってどんな人? そしてみんな「ノマド」になる【第7回】
「グローバル人材を育成!」などというフレーズを聞かない日はないこの頃。いったいグローバル人材とはどのような人達なのでしょうか?
昨今の電機メーカーの凋落に伴い、「企業のグローバル化」が声高に叫ばれるようになりました。「グローバル人材の育成が急務!」などといったフレーズを耳にしない日はありません。グローバル人材は「ハーバード卒」、はたまた「MBAを取得」など、さまざまな情報が流布されています。また「英語で日本文化を説明できる人材」というのもよく耳にするステレオタイプでしょう。一体全体「グローバル人材」とはどのような人々なのでしょうか?
「グローバル人材」ってどんな人? アップルという典型的なグローバル企業で働いていた16年の間に、私は「グローバル人材」なる言葉を聞いたことが一度もありません。この言葉はおそらく日本国内だけで使われているバズワードのひとつなのではないかと思います。仮に「グローバル人材」を、「グローバル企業で働ける人」としたとすると、おおよそ次のような人材ではないかと思います。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。
2127
false
この連載について
松井博
現在、IT革命によって世の中の仕組みが急速に変わりつつあります。産業、政治、就労、コミュニケーション…… 影響を受けない分野はありません。未来はどうなっていくのか、こうした時代が私たちにどんな選択を迫ってくるのか、元アップル管理職の松...もっと読む
著者プロフィール
作家・経営者。2009年まで米国アップル本社勤務。著書に『僕がアップルで学んだこと』、『企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔 』、『10年後の仕事のカタチ10のヒント シリコンバレーと、アジア新興国から考える、僕達の仕事のゆくえ』などがある。現在はクパティーノで保育園事業も手がける。
Twitter: @Matsuhiro
ブログ: まつひろのガレージライフ
Facebook: 松井博