少々家賃が高くても職場の近くに住む
「入社1年目の三大支出」の2つめは、住居費です。
住居費は、最大の固定費です。
入社1年目で手取りが20万円だとすると、家賃7万円の部屋に住めば、3分の1以上の金額が毎月出ていくことになります。そのインパクトは大きいでしょう。
したがって、住居費はできるだけ安くすませるに越したことはありません。
いちばん理想的なのは、実家から通うことです。
生活費を数万円入れるとしても、家賃を払うよりは、かなり固定費を低くすることができます。
「パラサイトしているみたいでイヤだ」「家族に迷惑をかけたくない」と言う人もいますが、家から出て自立するのは、仕事が軌道に乗り、ある程度の貯えができてからでも遅くありません。
もちろん、30代、40代になっても自立できないのは考えものですが、少なくとも入社1年目なら許されるのではないでしょうか。
親のスネはかじれるだけかじる。
親も一緒に住んでくれたほうが内心喜んでくれると思います。
家選びは「職住接近」が原則
家選びをするとき、多くの人は家賃の予算に応じて住むエリアや家を探します。
すると、入社1年目は給与も多くはないですから、どうしても郊外に家を借りることになります。
職場まで片道1時間以上かけて通っている人も少なくありません。
しかし、それはおすすめできません。
「時は金なり」といわれるように、お金持ちになる人は、みんな時間をムダにすることにストレスを感じています。だから、お金が貯まる人ほど、じつは「職住接近」、つまり職場に近いところに家を借りているものです。
通勤時間にあまり時間をかけずにすめば、趣味など自由に使える時間が増えますし、通勤列車の混雑に巻き込まれて疲弊することもありません。
朝から満員電車に押し込められてしまったら、ぐったりして大事な仕事がはかどりません。それでは本末転倒ですよね。
できれば職場から15分以内で通える物件、それが叶わないなら乗り換えなしで、30分以内に通える物件がいい。丁寧に物件探しをすれば、案外掘り出し物が見つかるものです。家賃は毎月の固定費になりますから、少し時間をかけてでもいい物件を探しましょう。
当然、都心の職場に近いエリアに住もうと思えば、その分、家賃は高くなるので、給与とのバランスを考慮する必要はあります。
しかし、物件の条件は多少悪くなったとしても、できるだけ職場の近くを選ぶことをおすすめします。
バリバリ働いている若い年代は、自然とビジネスに費やす時間が多くなるので、家にいる時間のほとんどは睡眠時間です。家の広さや居心地は多少目をつむっても問題ないのではないでしょうか。広くていい部屋に住むのは、もっと稼げるようになってからでも遅くありません。