いきなり唇を奪われ、勢いのまま寝室へなだれ込んだ

【小説の展開】アイスホッケーとシェフ修業に青春のすべてを賭けてきたアン。どうやって彼氏を見つければいいのか。出会いなんてないじゃない。違う。一生懸命やっているからこそ恋はある。そしてアスリートの恋はいつも情熱にあふれているのだ。

*主人公の無瓢 庵(ムヒョウ アン)。背番号99。23歳。アスリート&中華料理のシェフ見習い。実際の女子アイスホッケー代表チーム「スマイルジャパン」に架空のアスリート、アンが参加して物語は進みます。

62.玄関のチャイムが鳴った。啓太が立っていた。 言葉は必要なかった。

 帰ったらすぐ、啓太と会わねばならない。

 そう思って帰国便に乗り込んだ。啓太は一足先に戻っていた。彼には仕事があるからだ。

 オリンピック期間中、ふたりは選手とコーチだった。私たちはアスリートとしてひとつの目標へ向かい、一心不乱な態度と気持ちで過ごした。

 しかし大会は終わった。

 閉会式では世界中の選手達と輪になって踊った。

 全部ノーサイド。誰もが若い男と女に戻る。そうなったとたん、心の隅に封印していた思いが顔を出した。

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小説「スマイル」。女子アスリート冒険物語

松宮宏

「スマイルジャパン」に架空の選手「アン」を加えて進む小説。アメリカでアイスホッケーに出会った「アン」はジュニアを経て全米大学選手権で活躍する。日本代表はアンを帰国させるがソチは全敗、アンが所属する事になった社会人チームもリンク閉鎖の危...もっと読む

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