松宮宏
それこそ、私が得点王になった秘訣なんだよ
【小説の展開】グレツキーは言った。「私はNHLで記録を遺しはした。でも人生の喜びは結果じゃない。プロセスにある。アンのプレーを見ながら、私は思い知らされた、私もまだ人生の途中。まだまだ成長しなくちゃいけないってね。私は幸せだよ」
*主人公の無瓢 庵(ムヒョウ アン)。背番号99。23歳。アスリート&中華料理のシェフ見習い。実際の女子アイスホッケー代表チーム「スマイルジャパン」に架空のアスリート、アンが参加して物語は進みます。
60.0コンマ数秒ずらしながら、ラストに一秒のずれを作るんだ
私は緊張した。キャロリーヌコーチもじっと見ている。
グレツキーは言った。
「アン、ディフェンスからパックを受けてラストパスまで、何回パスを受けた?」
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この連載について
松宮宏
「スマイルジャパン」に架空の選手「アン」を加えて進む小説。アメリカでアイスホッケーに出会った「アン」はジュニアを経て全米大学選手権で活躍する。日本代表はアンを帰国させるがソチは全敗、アンが所属する事になった社会人チームもリンク閉鎖の危...もっと読む
著者プロフィール
著作「秘剣こいわらい」「くすぶり亦蔵」「はるよこい」「さくらんぼ同盟」「まぼろしのパン屋」「さすらいのマイナンバー」「まぼろしのお好み焼きソース」そして「スマイル」