ぼくたちは、知らない人に出会ったときに、良い人なのか、怖い人なのかと、どのような人なのか想像してみます。話したことがないので、服装や髪型や化粧などの外見から想像するしかありません。その想像は当たったり、当たらなかったりします。これは逆に考えると、知らない人が自分のことを見たときに、どのような人なのかを想像している、ということでもあります。
だからこそ、ぼくたちは印象管理(インプレッション・マネジメント)をします。たとえば、営業として初めてうかがう企業に行くときには、信頼感をもってもらうために、ビシッとスーツを着て清潔感のある身なりにしますよね。このようにぼくたちは、他の人から自分がどのように見えるのかということを想像しながら、自分を表現しようとしています。
では印象管理を行う理由は、他人の視線を気にするということだけに求められるでしょうか? 答えはノーです。印象管理は、自分のためにも行っているのだ、という話を今日はしたいと思います。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。