82 怪しい雑居ビル・外観(日変わり)
一室の窓に『卓球教室モンロー』とある。
萩原の声「一番強いペアよろしく」
83 同・一室
多満子と萩原の前に現れたのは、気弱そうな男と、怪しげな大柄の女(?)。
『卓球教室モンロー 米田徹、左シェーク裏裏、ドライブ型。ジェーン・エスメラルダ、右ペン表、前陣速攻型』
ジェーン「相手してあげるわ、かかってらっしゃい」
多満子「……え……と、ミックス?」
ジェーン「見ての通りミックスよ」
萩原「男女のペア……?」
ジェーン「(笑って)ごめんなさいね、紛らわしくて。彼、こんなかわいい顔してるけど、ちゃんと男性よ」
萩原「いや、そっちじゃなくて」
多満子「まあいい、まあいい」
× × ×
ジェーン「うおりゃああ!(強烈なスマッシュ!)」
多満子が強烈に返して、多満子・萩原ペア勝利。
多満子・萩原「っしゃー!」
ジェーン「下品な女!」
84 四川料理店(夜)
弥生「日常的に強い相手と打たないとダメよ」
多満子「でも、このへんじゃ限界あるし」
麻婆豆腐を食べる一同、「ぐあああ!」とまた辛さに悶絶する。
優馬「また分量間違えたんじゃないですか?」
楊・張「すいませんしたー!」
萩原「あんたらさ中国人だろ、卓球強いんじゃないの?」
多満子「やめなって、そういうの差別になりかねないよ」
元信「ブラジル人が全員サッカー上手いわけではないしね」
美佳「日本人が全員プチトマト好きなわけじゃないし」
楊 「私たち、卓球、とても下手くそです」
弥生「ごめんね、冗談だから気にしないで」
楊 「私もコイツも、中国ナショナルチームの強化選手から脱落してしまった……ホントに才能ないね」
張 「生きてる価値ないです」
楊 「ゴミ同然です」
一同「……」