Google社会長エリック・シュミット氏(左)、同社シンクタンクであるGoogle Ideasディレクター
元米国務省のジャレッド・コーエン氏(右)写真はwww.newdigitalage.comより
Google社会長エリック・シュミット氏、そして同社シンクタンクであるGoogle Ideasディレクター/元米国務省のジャレッド・コーエン氏の共著『The New Digital Age: Reshaping the Future of People, Nations and Business』が4月23日、初刷15万部、そしてデジタル版も同時出版され、欧米を中心にとても話題になっています。
今年の1月、エリック・シュミット会長が北朝鮮を訪問したことが大きなニュースになっていましたが、その後に訪問したミャンマーなども含め、シュミット氏とコーエン氏が世界30ヵ国以上、しかもアフリカ、南米、アジアなど、これからインターネットやスマートフォンが普及し始める国々を実際に訪れて調査した内容がまとめられています。現地の様子を踏まえ、各国の首脳へのインタビューなども盛り込まれた本で、非常に意義のある内容になっています。
現在のインターネットユーザーは約20億人。今後5~10年でさらに50億もの人々がインターネットへのアクセスを獲得すると言われており、彼らはもちろんグーグル社にとっての潜在顧客層といえます。
ただ、同書は単に自社プロモーションとしてではなく、近未来にインターネット、ソーシャルメディア、スマートフォン、タブレット端末、そして現時点では想像もできない先端技術がもたらすであろう、私たち一人ひとりの生き方・働き方についてのロードマップを示してくれています。また、様々な形態の国家、テロリスト集団、NGO・市民団体などが今後、最新のテクノロジーを活用する際に重要なプライバシー、セキュリティなどとどう接することになるか、どんな展望やリスクが含まれているかを、バランスよくまとめてくれています。
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