怒りのコントロールに役立つ瞑想「ボディスキャン」

体の感覚に意識を向けることも、セルフアウェアネス向上につながる、と、マインドフルネスの専門家・荻野純也氏は話す。「マインドフルネスを鍛錬する手段として、呼吸に集中する方法と共に体の感覚に注意を向ける方法もあります。これを『ボディスキャン』と言います」

【マインドフルネスの極意2】

「体の感覚」に意識を向けよう

—ボディスキャンで「体の声」に耳を傾け、セルフアウェアネスを高める

・自分の体のすみずみまで意識を向けよう

ボディスキャンは、ちょうどCTやMRIが体の中をX線や電磁波でスキャン(走査)して、体内の様子を画像としてとらえるのと似ているのである。その実践法は次のイラストの通りだ。このように自分の体の細部に意識を向けていくと、そこを流れる血液の脈拍や、しびれたような熱感を感じることができる。

こうした繊細な身体感覚と向き合うことで、普段は気づいていない奥深い感情や思考への気づきにつながるのである。

私たちは、日々忙しく過ごすうちに、体の感覚に対して鈍感になりがちだ。肩がブルブル震えている、おなかがしくしく痛む……などなど、これを機に、「体の声」にもっと耳を傾けてみよう。

・アンガーマネジメントにも効果大の「ボディスキャン」

「ムーギーさん、『怒りっぽい人』ってよくいらっしゃいますよね。こういう人は、『自分の体や心の感覚に対して鈍感な人』なのです。要は自分自身が「怒っている状態」だと気づかないから、怒りが止められないのです」

あなたの身の回りにも、カッとなったまま歯止めが利かない人がいないだろうか。そうした人のアンガーマネジメント(怒りの管理)にも、マインドフルネスは有効だという。怒りのメカニズムについて、荻野氏は次のように語る。

「『怒りっぽい人』は、『我』を忘れてしまい、自分を制御できない状態に陥りがちなので、怒りが止められないのです。そうした際に大事なのが、怒りを爆発させる前に、『あっ、今これくらい怒りが沸いてきているな』と、自分自身の状態に気づけること。

だからこそ、『セルフアウェアネス』の向上につながるマインドフルネスの実践によって、怒りのコントロールも可能にできるのです。中でも、呼吸に集中する瞑想と、自分の身体の反応に注意を向ける実践法『ボディスキャン』が特に効果的です」

確かに怒っている人は、自分の「怒りの度合い」がどれくらいなのかに気づいていないものだ。私に対して激怒している家族や同僚には、是非ボディスキャンをお願いしたいものである。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

最高の自分を引き出す超・具体的実践法

この連載について

初回を読む
最強の健康法 ベスト・パフォーマンス編

ムーギー・キム

【これで健康本は最終決着!「朝起きて夜寝るまで、本当に効果のある毎日の健康習慣とは?」】 50人を超える一流の名医・健康専門家オールスターチームが集結! 最強の信頼性を担保するべく、 東大医学部で教鞭をとる中川恵一氏と、...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません