2006年1月10日
今までに何度も話してきたことですが改めてお話しします。それは基本を大切にするということです。
お店を回っていて、ずっと気になっていたことがあります。それは商品のラベルの向きです。お客様の立場になって考えると、当然文字はお客様に見やすい方向を向いているべきです。
関東ではほとんどのお店が、そこまで気を遣った陳列がなされていません。ラベルの向きはバラバラ。しかし東海地域のお店を回ると、ほとんどすべてのお店で、ちゃんとラベルの文字の向きが揃っていました。たったそれだけ見ても、お店が細かな気配りをしていることがわかり、とても気持ちが良かったです。これは偶然かもしれないけれど、年末年始、とくに東海地域の店の売上が好調なのと関係していると私は思っています。
こうした小さなところから始まり、小さなことがすべてにつながっていく。
小さなことといえば、本部の資料に誤字脱字が多いことも非常に気になります。マーケティング部関連の資料のミスがとくに目につきます。マーケティング部は仕事の性格上、資料を作ることが多いのでミスの頻度が高くなるのは仕方のないことでもありますが、これは十分に注意してください。フランチャイズのオーナーさんや、お店からも「本社の販促物に誤字や間違いが多い」とのクレームをいただいています。
社内の資料だけに誤字脱字が多い、ということはありえません。
印刷物を委託した外部の業者さんのミスという場合もあるでしょうが、これは適切な業者を選定したかどうか、また単に外部任せにして自分たちでチェックしたかどうか、という両方の点で、こちらのスタッフの責任です。
さらにホームページの内容についても、間違いがあったり、更新が遅かったりということも指摘されています。
社内的な資料が1文字間違っているだけならまだ傷は浅いです。しかしお店に送るもの、さらにすべてのお客様に公開するホームページ上でのミスは本当に恥ずかしい。たとえば、「5バリューズ」の説明に、バリューが4つしか書かれていなかったり、すでに時期がすぎている採用情報がそのままになっていたり。私は発見したとき、本当に顔から火が出るほど恥ずかしい気持ちになりました。
神は細部に宿る、と常々みなさんに言い続けてきました。
物事の本質は、細部に現れます。長い年月をかけ、隅々にまで気を配り続けることで、ブランドは守られていくことを、どうか肝に銘じてほしいと思います。
ありがとうございました。
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