cakes読者のみなさま、こんにちは。
突然ですが、アスパラガスの畑って見たことありますか? 畑から、あの"アスパラ"が唐突にすっくと伸びている様子は、逞しいけどなんだかユーモラス。生き物っぽさを感じて、思わず笑ってしまいます。その場でとれたてを食べると、瑞々しくて皮も柔らかく、自然な甘味があるんです。生でもいけることに驚きます。畑では立って生えている野菜だから、冷蔵庫でも立てて保存するのがベスト。でも、できれば保存せずに、買ったらすぐ食べたい。魚介類なみに鮮度が大事な野菜です。
瑞々しいアスパラが店に並ぶこの季節、我が家では北海道から取り寄せたアスパラを新鮮なうちに食べるために、茹でたり焼いたり揚げたりとあれこれ試します。連日アスパラフェス状態。うま味成分であるグルタミン酸やアスパラギン酸が豊富だから、余計なことをしなくても素材に十分に力があるわけで、すっぴんで勝負できる健康的なお姉さんって感じ。でも、いつもすっぴんだと飽きるわけで、ちょっと感じを変えて食べたいときもある。
アスパラの味をシンプルに楽しみつつ、一皿でつまみ兼主食を兼ねるなら、やっぱり米メニューが便利。今回は、白ワインに合わせたくなるリゾットでご紹介します。一番のポイントは、昨年同様アスパラのゆで方。むいた皮も一緒にゆで、ゆで汁も使います。そうすれば、なんとなくアスパラが飾りで入っているのではない、アスパラが主役の、野菜のうま味がぎゅっと詰ったリゾットになります。
ちなみに、もしやと思って昨年の今頃を振り返ってみたら、やっぱりアスパラメニューをご紹介していました。昨年は「アスパラガスのゆで卵ソース」。連載していると、書いている人間の食の嗜好パターンが透けて見えますね。なんだか恥ずかしいものです。
では、アスパラでパパッと作っていきましょう。
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「アスパラのリゾット」
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