ちょっと手を伸ばせば届きそうな「理想の人物」は誰ですか?

田舎出身、女子大卒、貯金なし。DeNAで減給処分を受けたダメOLが、ちょっとの背伸びを繰り返し、起業して1年でM&Aを成功させ、3億円を手にするまでを描いた『ダメOLの私が起業して1年で3億円を手に入れた方法』。描いた夢を具体的な目標とするためには、「理想の人物」を見つけることが大事です。今の自分から近すぎず遠すぎない、憧れの人物は誰ですか?

憧れの女性から人生を逆算する

 夢が決まったら、今度はそれを〝具体的な目標〞にするために、「なりたい自分像」を設定してみましょう。ここで大事なのは、最終的な理想像だけを設定するのではなく、何年後にどうなりたいのかまで考えること。

 目標があまりに今の自分とかけ離れていると、「私には無理だ。いつ叶えられるかもわからないし、もうあきらめよう」と思ってしまうかもしれません。

 でも、1年後ならどうでしょう? 1年後に、憧れのあの先輩のようになる。このくらいの目標なら、達成できる気がしませんか?

 私の場合は、1年後、5年後、10年後にこうなりたい、と思う理想の女性を見つけていました。

 10年後の目標にしていたのは、DeNA創業者の南場智子さん。5年後の目標はトレンダーズ株式会社の創業者、経沢香保子さんでした。

 そう、どちらも私が所属していた会社の創業者です。私のキャリアを作った二社は、偶然にも憧れの女性社長が作った会社だったのです。

 南場さんという女性経営者に影響を受けたことは、すでに書きました。女性でありながら、経営者としてこんなに活躍している人がいるんだ。私もいつかこうなりたい。南場さんは就活をしていた頃から、私の憧れの存在でした。

 南場さんは男性社会において、自分の実力だけで大企業の経営者にまで上り詰めた女性。DeNA入社時の最終面接では、こんなことを言われました。

「成井、女で戦っちゃだめだよ。女で頑張っていればそれだけで目立つから、簡単に土俵には上がれるけど、その先は実力勝負。女であることを意識しながら仕事をしてはいけない」

 性別とは関係なく、真の実力をつける必要があると覚悟を決められた一言です。

 経沢さんは当時最年少で東証マザーズに上場した女性経営者。26歳の時にトレンダーズ株式会社を設立し、女性起業塾や女性向けのソーシャルメディアマーケティングを展開して、日本の女性起業家の第一線で活躍しています。現在は、自らが母親として子育てをした経験を活かし、働く母親を支援するベビーシッターマッチングサービスを提供する株式会社キッズラインを運営されています。

 経沢さんからは、女性ならではの視点をビジネスに活用する大切さを学びました。それから、会社の〝顔〞として見た目にも気を遣う、経沢さんの「女性としての在り方」にも憧れました。肌、髪、服装は意外と人に見られているもの。経沢さんはいつも、細かい部分にまで気を配っていました。そんな美人社長が言うことには、やっぱり説得力がある。経沢さんを見ていてそう感じた私は、自己投資してつねに綺麗でいよう、と思うようになりました。

 周りを見ても、男女ともに見た目が洗練されている人のほうが、信用される傾向にあります。トレンドを知っていると思われることで、仕事に繫がる機会も増えます。ビジネスの実力にプラスして、「綺麗でいること」も自分の武器になると知りました。

 南場さんと経沢さん。タイプの違う二人の女性起業家の在り方を見て、私はその両方を兼ね備えた女性経営者になりたいと思いました。でも、いきなりそんな高みを目指すのは難しい。だから、もっと身近な、1年後になりたいと思う女性像も設定していました。

 ポイントは今の自分から遠すぎず、近すぎず、ちょっと背伸びをしたら届きそうな存在の女性にすること

 私の場合は、現在OMOYA Inc.の代表取締役社長であり、『「私らしさ」のつくりかた』という著書も出されている猪熊真理子さんでした。彼女との出会いは、転職活動をしていた時にさかのぼります。実は、トレンダーズだけでなく、株式会社リクルートからも内定をもらっていたのですが、その時にリクルートの人事の方に紹介してもらったのが猪熊さんでした。

 当時は、「ホットペッパービューティー」のマーケターとしてCMの企画をするなど、リクルートで活躍されていました。その一方で、副業として自分の会社を立ち上げ、プライベートでは「25ans」のブロガーとしても活動。見た目も、とても美しい女性でした。

 その当時の私が欲しいと思っていたものを全て持っている女性。そんな人に出会ったのです。しかも、年齢は私と3歳しか違いませんでした。猪熊さんに初めてお会いした時の衝撃は、今でも忘れられません。

 その夜、家に帰った私は「猪熊真理子!」とノートに大きな字で書きました。彼女の「すごい」と感じた部分や、私も絶対にこうなりたい、という気持ちを悶えながら綴りました。私と同年代の女性が、自分の理想とする人生を手に入れている。その現実に、とてつもない焦りを感じたのです。

 こんな風に、憧れの人を「なりたい自分像」として設定すると、目標を具体化することができます。そこに近づくためには、どのように振る舞えばいいのかが見えてくるのです。

 あなたの周りにいる憧れの人を思い浮かべながら、1年後、5年後、10年後の目標設定してみてください。

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ダメOLの私が起業して1年で3億円手に入れた方法

成井五久実

田舎出身、女子大卒、貯金なし。DeNAで減給処分を受けたダメOLが、ちょっとの背伸びを繰り返し、起業して1年でM&Aを成功させ、3億円を手にするまで。 明日会社が潰れても、自分で仕事を取れるスキルを身に着けていますか? 会...もっと読む

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