管理人から渡された夢工場のマニュアル

【管理人の夢⑫】
次の日も「夢工場」を訪ねてみると、おじさんから、薄い冊子を手渡された。それは「夢の管理人のマニュアル」だった――
<WEAVERの河邊徹がドラムスティックからペンに持ち替えて描いた作家デビュー作!>


イラスト:堀越ジェシーありさ



 次の朝、私は目が覚めた瞬間に、ハッと飛び起きた。

 ここはどこかと思い、辺りを見回す。いつもの私の部屋のようだ。反射的に時計を確認したが、アラームが鳴る十分前だった。良かった、こんな時に遅刻までしたら最悪である。いつもならもうちょっと寝れる、と思うのだが、今日はもう頭がスッキリしている。

 私は仕事に行く支度をする前に、机の上に置いてあるノートにメモし始めた。日付けと夢の中であったことを書いていく。

 さっきまでのは、ただの夢じゃないはずだ。こんなことをもし職場の人に言えば、「頭がおかしくなったのか?」などと反応されてしまうだろう。特に崎田なんかは「そんなこと考えてるからミスするんじゃないのか?」とまで言ってきそうである。でも、私はもう信じている。

 私は覚えている限りの詳細をノートに書いていった。今日の新鮮な気持ちを、ちゃんと残しておきたかった。いつかオリジナルの漫画を描く時に役立つかもしれない。

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夢工場ラムレス

河邉徹

WEAVERのドラマー・河邊徹の作家デビュー作。バンドで作詞を担当してきた河邊の 〝言葉の世界〟をドラムスティックからペンに持ち替え、描いた「夢」をテーマにした長編作。 ...もっと読む

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