“天才”は自分で自分をテストする

東大を首席で卒業、財務官僚、弁護士など、華々しい経歴を持つ山口真由さん。自身のキャリアを「才能ではなく、努力を続けることでつかんだ」と断言する彼女が語る、「努力を技術化し、天才的成果を上げるためのメソッド」を連載「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。」でご紹介します。

毎日に小テストを仕掛けよう

 大学を卒業し、働き始めて思ったことがあります。それは学校と違って定期試験といったものがない代わりに、毎日が小テストの繰り返しであるということです。

 たとえば、お客様から電話がかかってきて、私自身が的確なアドバイスをできず、10秒間黙ってしまったとしましょう。これによって、きっと私への評価は沈黙の10秒分だけ下がったと思います。

 こういったプレッシャーに、はじめの頃は押しつぶされそうになってしまいました。「もう自分の知らないところで試されることに耐えられない」と思ったものでした。

 先程の例に重ねると、お客様から電話がかかってくる前に、自らかけてしまえばいいのです。そうすることで、「知らない間に試されるテスト」を「自分で自分を試すテスト」に変えることができます。

 相手の都合でかかってくる電話が「知らない間に試されるテスト」だとすると、自分からかける電話は「自分で自分を試すテスト」です。電話がかかってくるのを待たないで、自分から電話をかけることで、気持ちを整え、考えを整理して、よく準備した状態でテストに挑むことができます。

 他にも、たとえば、あるプロジェクトが自分のせいで遅れているとします。こういったときは、できるだけ関わりあう人と話したくはないものです。

 ただ、このまま自分へのアプローチを待っていれば、結局、いざというときに、「遅れてすみません」としか言えなくなってしまいます。

 そこで、自らアプローチしてみると、どうでしょうか。

 たとえば、開口一番、「遅れている」といった事実を告げた後に、なんで遅れているのか理由を伝え、それに対して先方からアドバイスを求めたりもできます。

 すると、先方はこう思うはずです。

「この人は仕事が遅れているようだが、プロジェクトをより良いものにしようとしてくれているのだな。では少し待ってみよう」

 相手からアプローチをかけてこられたときに、遅れている理由をいっても、先方からしてみたら、言い訳以上の何ものでもありません。

 しかし、あえて自分からアプローチをかけることで、そこにプラスの感情を持ってくることができます。

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努力とは技術である――。普通の人に天才的成果をもたらす科学的根性論の神髄。

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天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。

山口 真由

東大を首席で卒業→財務省官僚→弁護士→ハーバード留学という経歴を持つ山口真由さん。山口さんいわく、「私は天才ではない。普通の人」であり、「天才的な成果をあげることができるのは、努力を続けられる人だけ」という。努力を続けることこそ、最も...もっと読む

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Helmine_fx こういう「根回し力」、社会で生きていくには大事なんだろうけど。できるだけやりたくないと思ってしまう…ダメ人間(´・ω・`) https://t.co/PFKuqUJfxt 1年以上前 replyretweetfavorite