桃山商事の恋バカ日誌

ご祝儀、余興、スピーチ…人の結婚式で感じるモヤモヤの正体

「失恋ホスト」として数々の恋愛相談を受けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」のお二人が、新感覚の恋バナ談義を繰り広げるこの連載。今回は「結婚式と外野」についてです。友達や家族、同僚など、外野が勢揃いする結婚式の構造に、実は相当な無理があるのではないか? 結婚式に感じる様々なモヤモヤを掘り下げていきます。

結婚式は「新郎新婦の外野」が集うレアな場面

【登場人物】

清田隆之
桃山商事・代表。
1980年生まれの文筆業

森田雄飛
桃山商事・専務。
同じく1980年生まれの会社員

清田 恋愛では「外野」が意外に無視できない存在になっている。そして、そのことを意識すると恋愛の捉え方が少し変わるかも……という話を前編でしました。

森田 外野というのは、カップルや夫婦のまわりにいる友達や家族、同僚といった“第三者”のこと。今回のテーマである「結婚式」は、お互いの外野が集まって新郎新婦を夫婦として公式に承認する儀式のようなものだよね。もちろん、お祝いっていう側面も強いんだけど。

清田 桃山商事のラジオではかつて、結婚式にまつわる様々な不満や違和感を聞き集めて紹介するという企画をやったけど、「招待客が多すぎたり、プログラムが盛り盛りすぎたりして、新郎新婦と会話を交わす時間がほとんどない」とか、「別グループの男性同士が酔っぱらって小競り合いを始めてしまった」とか、いろんな事例があった。

森田 特殊なものから普遍的なものまで、いろいろありましたね。それで、ちょうど清田も去年の秋に結婚式を挙げ、当事者としてこのテーマに直面したんだよね。その式には俺も出席させてもらったけど、互いの家族と友人数名だけの小さな式で、全体的にシンプルでリラックスした雰囲気の素敵な式だなと思った。

清田 何せ妻は「森田妹の幼馴染み」という距離の近さだからね(笑)。みんな顔見知りで、全員が互いに言葉を交わせるくらいの小さな食事会みたいな感じにできてよかった。ラジオでの学びが生きたのかも。

森田 確かに「外野の範囲」が狭かったのは、あの場に漂っていたいい雰囲気の一因かもね。一方で、結婚式に出席して気持ちがモヤモヤすることって多くの人が経験してるんじゃないかなとも思う。これはおそらく「大勢の外野が一堂に会する」という 構造に、相当な無理があるからじゃないかなと。今回はそこを掘り下げて考えてみたい。


結婚式はたくさんの外野が一同に会するレアな場面

“主役感”の偏りがある式に抱くモヤモヤ

清田 改めて考えてみると、夫婦でも、お互いの外野が重なり合う場面って結婚式くらいしかないよね。あとはお葬式か……。

森田 重なり合うから心理的な摩擦も起こりがちで、例えば結婚式の“主役感”が新郎新婦のどちらかに偏ってるような場合、「主役」じゃない方の出席者に違和感を与えたりする。

清田 新郎と新婦で招待客の数に大きな差があったり、片方の関係者ばかり目立っていたりする結婚式ってたまにあるもんね。

森田 例えば二軍ラジオの常連投稿者「漁師の娘」さんが新郎側の友人として出席した結婚式はまさにそういう感じで、新婦ばかりフィーチャーされていて、新郎の存在感がやたらと希薄だったことにモヤモヤしたらしい。

清田 新婦の実家は保育園を経営していて、その関係者がたくさん来てたみたいだね。

森田 そうそう。保育園の先生がスピーチで、「新婦の○○ちゃんは小さい頃、園の動物のお世話を熱心にしていて、なかでもアヒルの「がーちゃん」のことをそれはかわいがって……」みたいな細かいエピソードを延々と語る一方、新郎に関しては人柄やキャラクターがまったく紹介されなくて、娘さんはそれにもどかしさを感じていた。

清田 「がーちゃんとかどうでもいいから、彼の話を誰かちゃんとしてくれ!」って娘さんは憤ったと言ってたね。友人である新郎は素晴らしい人物なのに、それがまったく伝わってこない。

森田 新郎側の主賓挨拶が薄っぺらかったから、余計そう感じられたみたいね。スピーチって、人によって差が出るからねえ。

“箔付け”の虚しさと黒柳徹子の温かいスピーチ

清田 これは別の事例だけど、スピーチを頼まれて困惑したという話もあった。某有名雑誌の編集長から聞いた話なんだけど、仕事柄いろんな結婚式に呼ばれるようで、祝辞や乾杯の挨拶を頼まれる機会も多いらしいんだよね。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
桃山商事の恋バカ日誌

森田雄飛(桃山商事) /清田隆之(桃山商事) /ワッコ(桃山商事)

2001年の結成以来、「失恋ホスト」として1000人以上の男女から恋のお悩みやエピソードを聞き続けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」がお届けする、新感覚の恋バナ談義。普段ほとんど語れることのない恋愛の様々なテーマを毎回ひとつ取り上げ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

marekingu #スマートニュース 1年以上前 replyretweetfavorite

msmsm_msm 結婚式は三万払っても惜しくない人のだけ参加するようにしてる。高い。 1年以上前 replyretweetfavorite