新入社員が老後のことを考えるな!

「仮想通貨なんてめんどくさい」「株式投資はよくわからない」 「……だけど、お金については、なんとなく不安」貯金、投資、節約――結局なにをどうすればいいのか、わかりやすい答えが知りたい……! そこで、「お金のプロ」である田口智隆さんの著書『入社1年目のお金の教科書』より、お金の貯め方、使い方、増やし方まで、20代におさえておきたいお金の基本をご紹介します。

「お金」の失敗は 若いうちにしよう!

正直に言いましょう。

私は入社1年目を迎えたあなたが、うらやましくてなりません。なぜなら、若いうちからお金と正しく向き合える人は、さまざまなメリットを享受できるからです。

当然、20代のうちに貯金や投資の大切さに気づいた人は、30代、40代で気づいた人よりも、圧倒的に資産が大きくなり、楽しい人生を送ることができます。

たとえば、お金の使い方ひとつとっても、生活に必要な消費は毎日の積み重ねですから、賢い買い物をしている人と浪費ばかりしている人とでは、その資産額は大きく違ってくるはずです。

また、くわしい話は第4章に譲りますが、一般的に資産運用は期間が長ければ長いほど有利。20代のうちから投資で増やすという発想が身についていれば、そのメリットを最大限に享受できます。

若いうちからお金との付き合い方を学んでいる人は、資産を築く素地ができます。

少々極端な例ですが、「物言う株主」として一世を風靡した村上ファンドの村上世彰氏やアメリカの有名投資家であるウォーレン・バフェット氏は、小学生のときに株式投資を始めています。彼らにかぎらず、莫大な資産を築いている人は、子どもの頃からお金と正面から向き合い、その扱い方を身につけているものです。

一方、私は子どもの頃、両親から「ムダ遣いをしてはいけない」とよく言われていましたが、お金にまつわる教育といえば、そのくらいです。

そもそも子どもの買い物はほとんどムダ遣いでしかありません。何がムダ遣いなのか、何が正しいお金の使い方なのか、といったことは意識しないまま大人になってしまいました。お小遣いの延長線上で給与を使ってしまったのが、借金生活の始まりでした。

両親を責めるつもりは毛頭ありませんが、子どものときにもう少しお金との付き合い方を教えておいてくれれば、20代で借金に苦しめられるといった経験はしなくてすんだのかもしれません。

入社1年目のあなたは、まちがいなく「人生100年時代」を生きることになります。寿命が延びるのは悪いことではありませんが、長生きする分、必要なお金も増えていきます。そういう意味でも、若いうちからお金との正しい付き合い方を知っておいて損はありません。

入社1年目で本書を手に取ったあなたは、その時点で同世代の人と比べてかなり有利な立場にあるのです。

お金で「勝ち続けること」はあり得ない

もうひとつ、早い段階でお金の正しい付き合い方を身につけておくメリットがあります。それは、「失敗を経験できる」ことです。

人生の中では、お金で失敗することは多々あります。

たとえば、ムダ遣い。服を衝動買いしたけれどまったく着ることなく、タンスの肥やしになってしまった、という経験は多くの人が思い当たるのではないでしょうか。飲み会の二次会、三次会まで記憶のないまま付き合って、財布の中身が空になっていた、といったこともよくある失敗談です。

投資を始めれば、どんな人でも失敗することになります。100回投資して、100回とも成功することなどあり得ないからです。

何度も失敗を経験することによって、投資の知識やスキルは身についていきます。

若いうちであれば、お金に関する失敗をしても傷が浅くてすみます。ムダ遣いをしても少し高めの「授業料」を払ったと割り切ることができます。若い頃は投資資金も多くはないでしょうから、十分に取り戻すことができるでしょう。

極端なことをいえば、若い頃はお金がなくても、気力も体力もあるので、職を選ばなければ生活はできますし、何度でも敗者復活はできます。

しかし、30代、40代と年齢を重ねるほど、無理がきかなくなり、現状を維持するのがやっとになってしまいます。

私自身、お金の扱い方が悪かったので500万円を超える借金を抱える結果となりましたが、20代のときの失敗だったから、数年でリカバーすることができたといえます。また、失敗を経験したからこそ、お金と真剣に向き合い、正しい扱い方を身につけることができました。

逆に20代、30代のときに真面目にコツコツお金を貯めていたのに、40代になってキャバクラやギャンブルに目覚めてしまっていたら、今ごろ取り返しのつかない事態になっていたと思います。

そういう意味では、20代で失敗したのは不幸中の幸いでした。

入社1年目のあなたも、数多くのお金にまつわる失敗をすると思います。しかし、それは貴重な経験になりますし、本書で紹介するお金との付き合い方は、その失敗を最小限にとどめてくれます。転ばぬ先の杖として大いに活用してください。

お金の本質は「貯める」ではなく「使う」にある

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入社1年目のお金の教科書

田口智隆

「仮想通貨なんてめんどくさい」「株式投資はよくわからない」 「……だけど、お金については、なんとなく不安」貯金、投資、節約――結局なにをどうすればいいのか、わかりやすい答えが知りたい……! そこで、「お金のプロ」である田口智隆さんの著...もっと読む

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tomotaka_T 「」と題して、お金の本質についてお伝えをさせて頂きました。入社1年目の方だけでなく20代、30代、40代の方が読んでも大いに役に立つ内容となっております。 https://t.co/kRW5MnvNyK 1年以上前 replyretweetfavorite

marekingu #スマートニュース 2年以上前 replyretweetfavorite