​「ポルチーニ」と間違えて毒キノコを食べ、マーライオンになった件

野外で採取してきた食材を普段の食卓に活用する「野食」をライフワークとする茸本朗さん。美味しい食材を求めて南へ北へ。野食ハンターの茸本朗さんが今回チャレンジしたのは、「松茸」「トリュフ」と並んで世界三大キノコのひとつともいわれる「ポルチーニ」。しかし、茸本さんが「ポルチーニ」と思って採取したキノコは....


巨大なトンビマイタケ(食用)と筆者

前回は「体に悪影響はほとんど出ないが、肛門から油が垂れ流しになる魚」の話をしましたが、今回は本格的な毒物の話をしましょう。

「採ってきた〇〇を食べたら中毒した」という話を聞いて、みなさんが想像するのは何でしょうか。おそらく、過半数の方が「キノコ」と答えるのではないかと思います。
野生キノコといえば中毒、毒といえばキノコ、そう連想する人はぼくの周りでも非常に多いです。
実際のところ、わが国でも毎年数百件という数のキノコ中毒事故が発生しています。食糧難の時代ならいざ知らず、飽食の現代になぜキノコ狩りという「しなくてもいい危険なこと」をして事故にあってしまうのか、不思議に思われる方もいるでしょう。

ぼくも不思議です。まったくバカだよねぇ、やんなきゃいいのにねぇww


と、のっけから巨大なブーメランが額に突き刺さっているわけですが、茸本もやんなきゃいいのにキノコ狩りを最大の趣味として生きてきた結果、キノコで痛い目にあったことが何度かあります。

毒キノコを食べてマーライオンになった

いまから10年以上前、東京郊外の山に「ヤマドリタケモドキ」というキノコを探しに行った時のこと。
これはいわゆる「ポルチーニ」にごく近縁のキノコで、香りと味が良いうえ乾燥保存ができるので、キノコ狩りのメインターゲットとされるもののひとつです。


こちらがポルチーニ(ヤマドリタケ)美味!


こちらがヤマドリタケモドキ。こちらも美味。

しかし、ぼくが山で採取したのは、ヤマドリタケモドキではなくこちらも近縁の「ニガイグチ」というグループのキノコでした。(ポルチーニやニガイグチはいずれも「イグチ目」に属するキノコで、特徴が似通っています)

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野食ハンターの七転八倒日記

茸本朗

「野食」とは、野外で採取してきた食材を普段の食卓に活用する活動のこと。 野食ハンターの茸本朗さんは、おいしい食材を求めて日々東奔西走。時にはウツボに噛まれ、時には毒きのこに中毒し、、、 それでも「おいしいものが食べたい!」という強い思...もっと読む

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コメント

n_itsuki 「ポルチーニ」と間違えて毒キノコを食べ、マーライオンになった件|茸本朗 @tetsuto_w | 3ヶ月前 replyretweetfavorite

maumomuam その瞬間の描写・表現の仕方が面白すぎる。 「嘔吐の瞬間は完全に正面を向いており、マーライオンを完コピする形になりました。」 https://t.co/Zx6yMB18iz 3ヶ月前 replyretweetfavorite

twinlook 「ポルチーニ」と間違えて毒キノコを食べ、マーライオンになった件|茸本朗 @tetsuto_w | 3ヶ月前 replyretweetfavorite

AdmiralKuzuha 「ポルチーニ」と間違えて毒キノコを食べ、マーライオンになった件|茸本朗 @tetsuto_w | 3ヶ月前 replyretweetfavorite