夢の管理人の仕事

【管理人の夢⑦】
「ようこそ夢工場ラムレスへ」 そう語りかけてきた不思議なおじさん。どうもここは夢の中らしい。しかし、彼は「夢工場の中は夢ではない」と言う。その意味はいったいどういうことなのだろうか
<WEAVERの河邊徹がドラムスティックからペンに持ち替えて描いた作家デビュー作!>


イラスト:堀越ジェシーありさ



「夢工場……?」

 私はその言葉を、ただ呟いた。

「おじさんは、受付か何かですか?」

 言ってから、おじさんというには失礼な年齢かもしれないと思った。

「私はこの夢工場の管理人です。どうぞよろしくお願いします」

 そう言って、胸に手を当ててお辞儀をした。ホテルマンのような仕草だが、少しぎこちなさも感じる。おかしな服とも相まって、どこかのテーマパークのキャラクターを連想させる。

「あの……、特に用事とかはないんですが、なんだか迷い込んじゃったみたいで」

 夢の中で誰かとこんなにはっきり会話することなんて、なかなかないことだと思う。夢工場、おかしな管理人。こんなアイデアが頭の中にあったなら、私もオリジナルの漫画を描けるかもしれない。続きはどうなるんだろう。夢から覚めたらこのアイデア、すぐメモしなきゃ。

「迷い込んだだけではないはずですが」

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夢工場ラムレス

河邉徹

WEAVERのドラマー・河邊徹の作家デビュー作。バンドで作詞を担当してきた河邊の 〝言葉の世界〟をドラムスティックからペンに持ち替え、描いた「夢」をテーマにした長編作。 ...もっと読む

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