月々の電気代が5000円までなら口座振替、
それを上回るのなら、クレジットカード払いに
電気代というのは、基本料金+使用電力量で決まります。
基本料金は毎月決まって支払うもので、契約アンペアを落とせば、同じだけの電力を使っても料金は安くなります。
1アンペアは、わかりやすくいうと100ワット。
今の契約アンペアは、毎月の請求書に明記してあります。
そして、適切な契約アンペアはどのくらいなのか、電力会社のホームページでお持ちの家電製品から試算できます。
契約アンペアの変更は簡単で、変更費用もほとんどの場合で無料です。
マンションなどの集合住宅に住んでいる場合でも可能です。
さらに2016年から、電力の自由化が本格化し、新しい電力会社が参入しました。
自由化当初は各社とも手探り状態でした。
しかし、2017年も半ばを過ぎてみると、ある程度の傾向もでてきて、私も初めて東京電力から他社へ乗り換えました。
各社の電力プランには、既存の電力会社の料金と比べて5%オフといったシンプルなものから、ある程度多く使うと得になる大家族向けや法人向けプランもあります。
電力以外の通信やケーブルテレビ、情報関連の契約もするとさらに安くなるというものも相変わらずあります。
選ぶときに注意したいことをまとめると、次のようになります。
・契約に関わる義務(長期契約、月額最低料金など)が発生しないシンプルなもの。
・解約時の手続きが明瞭であるもの。
・同じ会社の契約でも期間限定特典などで得する場合があるので、契約方法も注意する。
最後のものは、こういうことです。
いろいろと最新事情を調べていたときに、価格比較のサイトで電力料金を調べたところ、そのサイト経由で申し込んだ場合のみ、最初の12か月は毎月800円の割引があるというのです。
無事に契約を終えたのですが、結論としては電力料金もほぼ1年に一度は契約を見直しするかどうか検討する時代がやってきたようです。
こうして価格競争で値下がりするだけならいいのですが、欧米では、自由化後にむしろ電気代が値上がりすることもありました。
また、価格がほぼ同じなら、電力供給の安定性やクリーンな発電をしているなど、会社の経営方針で決めることもしたいと思います。
最後に、料金の支払い方法について考えましょう。
支払い方法には、請求書を送ってもらってコンビニなどで支払う、銀行口座での自動振替、クレジットカード払いの3種類があります。
既存の電力会社の多くは、電気料金の支払いで自動振替のみ口座振替割引をしています。
請求書を送ってもらってコンビニなどで払うよりも、口座振替のほうが安いのです。
その割引金額は年間で600円と消費税分です。
クレジットカード払いでは、この割引は適用されません。
つまり、その分多く払うということになります。
ただし、多くのクレジットカードで、公共料金の支払いでもポイントがもらえることが多いのです。
そのポイントを金額換算すると、通常のカードで0・5%です。
年間でおおよそ13万円の電気代を支払わないと、ポイント代と口座振替割引は相殺されないことになります。
だから、月に1万円程度の利用であれば、得なのは口座振替となります。
しかし、ポイント還元率の高いクレジットカードの場合には、もっと低い金額でクレジットカード払いが得になります。
たとえば、還元率1%程度のクレジットカードは多くあります。そういったカードで支払うのであれば、月5000円以上使う場合からクレジットカード払いがお得になります。
口座振替だと、引き落とし日に残高不足で決済ができないことがありえます。
すると、督促状が来てコンビニなどで支払うことになります。
もちろん、口座振替割引はこの時点で適用されなくなります。
支払いが遅れると(おおむね検針日の翌日から20日以降)、料金は遅収料金となり、支払い金額がさらに高くなる仕組みになってもいます。
放っておけば、最悪の場合、電気が止まることもあります。
クレジットカード払いでは、こういうことがありません。
もちろん、引き落とし日にクレジットカード自体の支払いができないと、遅延損害金が請求されるので要注意です。
ちなみに、ほかの公共料金の口座振替割引は、ガス料金なら東京ガスや京葉ガスなどは口座振替割引があります。
水道料金は、東京都や大阪府、愛知県などの一部の水道局で口座振替割引があります。
クレジットカード払いができる場合もあるのですが、すると口座振替割引がなくなってしまう。
水道料金の金額によって、口座払いが得の人も、クレジットカード払いが得の人もでてきます。
自分の住んでいるところを、調べてみましょう。
ということで、公共料金は口座振替が得なこともありますが、還元率の高いクレジットカード払いに一括して管理したほうがいい場合もあります。
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