桃山商事の恋バカ日誌

恋愛や結婚で意外に無視できない「第三者」の存在

「失恋ホスト」として数々の恋愛相談を受けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」のお二人が、新感覚の恋バナ談義を繰り広げるこの連載。今回のテーマは「結婚と外野」です。外野とはカップルや夫婦の周りにいる家族や友達、同僚のこと。そんな第三者の存在によって、目が覚める事もあればうまくいかない恋愛もあるようで……。

恋愛は単に当事者間の問題ではない?

【登場人物】

清田隆之
桃山商事・代表。
1980年生まれの文筆業

森田雄飛
桃山商事・専務。
同じく1980年生まれの会社員

清田 桃山商事の「恋バカ日誌」、今回は「恋愛の外野」について考えていきたいと思います。って、いきなり何だって思われるかもしれないけど……(笑)。

森田 外野というのは、当事者の外側にいる「第三者」のこと。例えばカップルや夫婦のまわりにいる友達や家族、同僚といった人たちのことだね。

清田 恋愛は恋人同士でするのが基本ではあるんだけど、いろんな人の恋バナを聞いていると、外野の存在が重要な役割を果たしていたり、逆に悩みの種になったりというケースが結構ある。単純に1対1の問題では片づけられないことも多いと思うんだよね。

森田 まずはエピソードを紹介してみましょう。これはいきなり変化球かもしれないけど、まわりの「人」ではなく、「猫」が恋愛の外野になっていたケースがあったよね。

清田 失恋ホストに来た20代前半の女性が話してくれたお悩みで、彼氏の家で半同棲していたんだけど、いろいろうまくいかなくなってしまい、もう別れたい心境になった。でも、彼の飼っている子猫が彼女にすごく懐いていて、本人も一生懸命お世話してたから、「別れたらこの子にもう会えない」と思うと踏み切れない、でも彼とこれ以上一緒にいる気もしない……というジレンマに陥っていた。

森田 これは人に相談しづらい悩みだよね。ペットって、飼ってる人からしたら家族みたいな存在だけど、まわりから見たらあくまで「嗜好品」みたいなものだから、「猫と会えなくなるのが嫌だから別れられない」ことの苦しみは、なかなか伝わらないだろうなと思う。

清田 もしこれが猫じゃなくて、彼氏の友達とかだったら別れた後も関係を続けることは可能だよね。俺も高校生のときにつき合っていた恋人の弟と仲良くなっていて、別れてからも何度か二人で遊びました。まあ、これはこれでレアケースだとは思うけど……。

森田 たまにそういう話は聞くよね。でも猫だとそれは無理だもんなあ。誘拐くらいしか手が思いつかないよ。

清田 誘拐って(笑)。「子はかすがい」ってよく言うけど、彼女の場合は猫が“かすがい”になってしまっていたわけだよね。

森田 猫に限らず、外野がかすがいになることって結構あるんじゃないかなと思う。



猫がかすがいになってしまって別れられないジレンマ

「結婚したいならちゃんとした会社に就職しなさい」

清田 俺が「外野」で思い出すのは、かつて6年付き合って別れた恋人のお姉ちゃんのことだな。個人的にはお姉ちゃんと仲良くしていた気でいたけど、一方で我々の恋愛を阻害する要因にもなっていると感じていた。

森田 彼女には、姉の許可を取らないと外泊ができないという謎のルールがあったんだよね。

清田 そうそう。だからお泊まりの際は、いちいち姉に電話をしてお伺いを立てていた。それで許可をもらえることもあれば、「だめ、今日は帰ってきなさい」と言われることもあって、正直、心の中では「アラサーにもなって何だよそれ」と思っていた。

森田 その不満みたいな気持ちは、お姉さんと彼女の両方に対して感じていたの?

清田 お姉ちゃんに対する「過干渉だな」という疑念と、彼女への「自分のことは自分で決めろよ」って気持ち、両方あったように思う。

森田 そういえば代表は、彼女の親戚に値踏みされた経験もありましたね。

清田 そうなのよ。彼女はわりとお金持ちの家の娘さんだったんだけど、お父さんの影がかなり薄く、代わりに叔母がボス的な存在だった。それで30歳を過ぎた頃、俺に「結婚についてどう考えているのか」と問いつめる集いが開かれ、そこで叔母さんやお姉ちゃんから仕事や年収について根ほり葉ほり聞かれた。しまいには「結婚したいならライターなんて辞めてちゃんとした会社に就職しなさい」などと言われ……。

森田 本当に大きなお世話で、ただただ失礼な話だなって思うけど、一方で、いかにもコンサバティブな価値観を持つ人たちの集まりに「恋バナ好きのライター」が巻き込まれたシチュエーションは、ちょっとシュールでおもしろい(笑)。

清田 いま振り返ってみると確かにそうなんだけど、当時は悲しいやら腹立たしいやらで、おもしろがれる余裕は全然なかった(泣)。

外野からの評価をコントロールしようとした男

森田 そういえば、「お姉さん」が外野として重要な役割を担った話がもうひとつあった。俺の女友達Aさんの話なんだけど、彼女には1歳上の「ちーちゃん」という姉がいて、一緒に住んでいてすごく仲が良いんだよね。で、Aさんはあるとき、同棲中の恋人がいる男性と付き合い出した。

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桃山商事の恋バカ日誌

森田雄飛(桃山商事) /清田隆之(桃山商事) /ワッコ(桃山商事)

2001年の結成以来、「失恋ホスト」として1000人以上の男女から恋のお悩みやエピソードを聞き続けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」がお届けする、新感覚の恋バナ談義。普段ほとんど語れることのない恋愛の様々なテーマを毎回ひとつ取り上げ...もっと読む

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コメント

marekingu #スマートニュース 約1年前 replyretweetfavorite

momoyama_radio 恋バナ連載がcakesで2位に…\(ToT) 世の中の悪いおじさんに負けないよう頑張らねば💪🏻💪🏻💪🏻 ハウツーとか一切出てこない地味な恋バナだけどマジ読んで欲しい。 https://t.co/MQAY4hmTXe https://t.co/oCGVSEa4mI 約1年前 replyretweetfavorite

ulftorio この第三者の存在は非常に納得。当事者間だけの問題じゃない面が多々ある。 約1年前 replyretweetfavorite

100nasu 確かにそうだなぁ…(´-`).。oO『言うなれば「外野をふくめて自分」なんだと思う。』 ⇒◆ 約1年前 replyretweetfavorite