女は保身のない言葉に一番愛を感じる

百鳥ユウカは、神戸で世話になった老人、竜平の葬式に来ていた。そこで竜平の妻であるアキに頼まれて、葬式まんじゅうに宛名を書いていた。 そんな時、心惹かれた過去のある高畑があらわれて……。

「ユウカ、ちょっと筆ペン貸して欲しいんだけど……」

小さな部屋でふたりっきり重なり合ってた影はとっさに離れた。

ユウカは両手を高畑の胸にあてて身体を思いきり突き飛ばしていた。

慌てて姿勢を立て直すも、乱れたスカートや高畑に外されたシャツのボタンはそのままだ。こういう状況に察しのいいアキは、

「あら、ごめんなさい。お取込み中だったとは知らずに」とくるりと踵を返して部屋を去った。

「ち、ちがうの、アキさん!」ユウカの声が虚しく部屋に響く。

ユウカに突き飛ばされてよろめいていた高畑は、壁に寄り添ってしばらく呆然としていた。

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結婚できない2.0〜百鳥ユウカの婚活日記〜

菅沙絵

友人たちが彼女につけたあだ名は「レジェンド・ユウカ」。結婚市場に残された最後の掘り出し物という意味だと説明されたが、たぶん揶揄する意味もある。妥協を知らない彼女が最後にどんな男と結婚をするのか、既婚の友人たちは全員興味深げにユウカさん...もっと読む

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コメント

love_chiruco 共感しまくるな。堀北真希ちゃんが落ちたのもこんな感じだったのでは?→は保身のない言葉に一番愛を感じる|菅沙絵| 2年以上前 replyretweetfavorite