読書は1回精読するよりも、7回素通しで読むべし!
前回、読書は理解できなくてもページをめくり続けろと述べました。
なぜかというと、そもそも、多くの人が、本を読むことに一生懸命になり過ぎだからです。
たとえば読むために、マーカーや色付きボールペンを使う人がいます。赤い下敷きで消せるようにして、特定の単語を緑のペンで塗りつぶしたりする人もいます。
しかし、私はその手のものは一切使いません。
線を引くのはたとえば電車のなかや移動中では大変ですし、マーカーを引いても、読み返したときにマーカーで隠したところの内容がわからないので、非常に読みにくくなります。そして、わかっていなければならないのにわかっていない自分がつらくなります。理解できない自分に失望し、物覚えが悪いのではないかと思ってしまうからです。
それに、1回で重要なところに適切に線を引けるとは限りません。線を引く作業をすると、そちらに気を取られて、読むことより、線を引くことに夢中になってしまう。線を引けないと、不安になってきてしまいます。
書籍で、赤線やマーカーを引くことを求めるものがありますが、これらは読書に対して一生懸命になることを求めすぎているのです。