働き方改革は「視線」「姿勢」と「仕事の終わり方」で実現しよう
「ムーギーさん、仕事の生産性を高める上で一番重要なのは、『すぐできる』ということです。
つまり、『簡単にできて、なおかつ短期間で大きな効果が出る』ということ。もっと言えば周囲にも実践していることが伝わり、効果が出ていることでほめられる。すると自分もうれしくなって、もっと実践し続ける……この好循環の輪が完成して、ようやく意味があるのです」
『最強の健康法 ベスト・パフォーマンス編』でこう話すのは、医学博士であり予防医学研究者の、石川善樹氏である。石川氏は予防医学の観点から、疲れにくい体を作る方法、能率を上げる方法の普及に努めている。石川氏が提示した「すぐにできる」ことの重要性は、多くの方が同意されるだろう。
ただ、簡単で、かつ劇的に能率の上がる方法があるのならうれしい話だが、そんないい話、本当にあるのだろうか?具体例として、石川氏は、次の三つを挙げる。
「一つは姿勢を整えること、一つは『座りっぱなし』を防ぐこと、そしてもう一つはオンとオフのメリハリをつけることです」
石川氏がすすめるのは、デスクワークによる体への負担を軽くしながら、日中は元気に活動し、夜はきちんと仕事を切り上げる習慣をもつことである。
石川氏の提唱する方法は、いわば個人的に生産性を高める秘訣だ。それでは、ここから一緒に「体」と「意識」の両面からアプローチし、「生産性向上」の極意を見ていこう。
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