子どものYouTube視聴はメリットのほうが大きいと思う

子どもにテレビやYouTubeを見せるべきかどうか悩む親は多いと思います。特にYouTubeについては、「教育上よくないコンテンツがあるから」と、禁止する親も少なくありません。しかし、下田美咲さんは「YouTubeは観たいだけ観ればいい」と主張します。一体、なぜなのでしょうか?

息子を産んで、小児科などに出入りするようになってから「スマホ育児はやめましょう」というポスターをよく見かけるようになった。

一般的にも「スマホやテレビやゲームは良くない」とされている印象があるし、聞くところによると「スマホでYouTubeを観せると視力が悪くなるし、教育上よくないコンテツもあるから避けた方がいい」というのが世論らしい。

我が家ではそれについてどうしているかというと、まだ生後7ヶ月の息子にとって、今の段階ではスマホは口に入れて舐めたり噛んだりするものでしかなく、ゲームを楽しめるほど発達していないし、まだテレビに反応している様子もほとんどないから、どれもまだまだ先のことではある。

だから、これは経験論ではなく、単純に私の価値観なのだけど、子どもにテレビは観せてあげたほうがいいと思うし、スマホは早くから使う習慣を持たせてあげたほうがいいような気がしている。

共通言語があるからこそ人は仲良くなれる

というのも、それらから子どもを遠ざけることは、その子を浮世離れさせることになってしまうから。

実際、私がそうだった。私が育った家庭はテレビNGな教育方針ではなかったものの、母と姉の趣味から外れた番組を観ることが難しい空気が漂っていた。

ドラマとトークバラエティーとお笑いと子ども用のアニメあたりは、母や姉が好んで観ていたから私もよく目にする機会があったのだけど、音楽番組だったり、アイドルの番組に関しては、2人の趣味じゃなかったから観ることができず、たまに観ようとすると「何そんなくだらないもの観てるの?」「そんなのどこが面白いの?」と非難される傾向があり、それはかなりの圧力だった。

音楽への興味は薄い方だったし、アイドルにハマるようなタイプでもなかったから、好きなものを禁じられているわけではなかったけれど、そのことで、学校のみんなの話に全然ついていけなくなっている、という実感はあった。

クラスメイトたちは、放課後に駄菓子屋へ行ってはモーニング娘。のカードを引き、アタリだハズレだと一喜一憂して盛り上がっていたけれど、私は誰が誰だか分からないから何故そのメンバーだとアタリで、そのメンバーだとハズレなのか、その概念自体が理解できず、全然ついていけなくて「私の中には、同世代の子たちとの共通言語が不足している……」と感じていた。

歌番組を観ていないから流行歌もまるで分からず、それ以前に世の中にどんな歌手がいるのかさえ知らず、それは「遅れている」という状態で、遅れていることは不便だった。例えばカラオケへ行っても、みんなが盛り上がれるメドレーに私は参加できない。

日本語を話せることによって仲良くなれた日本人の友達がたくさんいるように、共通言語があるからこそ人は仲良くなれるわけで、テレビを観たりして流行っているものを知ることは、自分の中に他人と盛り上がれる共通言語を増やすことになる。人と仲良くなるために、テレビは観たほうがいい。

スマホに疎いと、人生が不利になる

そしてスマホに関しては、今の世の中では使いこなせて当然のツールすぎるから、むしろなるべく触れさせて、早い時期から使いこなせるように育ててあげた方が子どもの人生にとって有利だと思う。

というか、スマホに疎いのは、かなりの不利になってしまうと思う。そしてこの手の機械というか文化は、愛用することでしか習得できない。

スマホは現代人にとって生活の一部だし、とくにビジネスシーンでは必需品になっている。今やスマホに慣れ親しむことは、お箸の持ち方を覚えることと同じくらいの必修科目だと思うし、むしろ今の時代においては、正しいお箸の持ち方を覚えるよりもスマホを攻略することは大事。

そもそも最近では正しいお箸の持ち方を知らない人が多いから、お箸を正しく持てなくてもそんなに困ることはない気がするけど、スマホを使いこなせないと、恥をかいたり、「役立たず」になってしまったり、伸び悩んだり、公私ともに色々と支障が出てくる場面があると思う。

スマホ育児を批判している人たちは、スマホを使いこなせなくても周囲から遅れを取ることがなかった時代の人なのだ思う。

そんな一昔前の価値観を、これからの時代を生きる今の子どもたちに当てはめてしまうのは危険だし、基本的に全ての違和感のあるアドバイスは「ジェネレーションギャップ!」という感じで流していいヤツだと思っている。

今はもう、スマホくらいは使いこなせないと話にならない社会になってきている。今の子どもたちが大人になる頃は、もっともっとそうなのだろう。

子どもの頃からスマホがあるのは今の時代に生まれた子どもの特権だし、そもそも、こんなにも便利なアイテムなのだから活用して生きていかないともったいないと思う。

YouTubeは観たいだけ観ればいい

そしてYouTubeに関しては、情報の宝庫だと思うから、あれこれ見漁ることは好きになれるものに出会う機会になるだろうし、夢が見つかるキッカケになるかもしれないから、観たいだけ観ればいいと思う。

世の中には、好きなものが見つからないまま無趣味な大人になって「夢ってどうすれば見つけられるのだろう」と悩んでいる人がたくさんいる。夢って、叶えること以上に、まず見つけることが大変なんだと思う。

そういう意味でYouTubeは好奇心を刺激してくれるメディアだと思うから、私自身は観る習慣がないけれど、息子のツボにハマるチャンネルがあったとしたらそれはおめでたいことだなと思う。そのことで、いくらかは夢が見つかりやすくなるはずだから。

私は、人間にとって一番まずい状態は無気力だと思っているから、息子のことはとにかく無気力にならないように育てたい。だから何かに夢中になってくれることを望んでいて、その対象がテレビやスマホやYouTubeやゲームだったとして、それは全く問題ない。

夢中という状態は、対象がなんであれ素晴らしいし、その集中力と熱意は人生を切り拓く力を持っている。

だから、もし息子がゲームにハマったとして、「1日30分までね」などと制限することはしないと思う。きっと思う存分やらせる。やるからには第一人者になれるくらいやり込んでほしいと伝えて応援する。

それでゲームに詳しくなったり、課金する体験を通して、お金を使う人の心理を学ぶことができれば、もしその業界で働くことになった場合に役立つ知恵になるだろうし、ハマった経験というのは基本的にムダにならない。活かす生き方がいくらでもある。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
下田美咲の口説き方

下田美咲

下田美咲さんという女性をご存じでしょうか。13歳からモデルをしながらも事務所には所属せず、自宅の車を宣伝カーに改造してゲリラパフォーマンスを行ったり、「飲み会コール動画」などのオリジナル動画を180本以上手がけてYouTubeにアップ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

imakayosan 良記事! 確かにそうだ。 1年以上前 replyretweetfavorite

restart20141201 "夢中という状態は、対象がなんであれ素晴らしいし、その集中力と熱意は人生を切り拓く力を持っている。" 1年以上前 replyretweetfavorite

akikohirakue あ、YouTube等、ネットを通じて学べたりもできますが。箸が使えないのは、かなり、困るが。食事。 1年以上前 replyretweetfavorite