ゴール前、見える景色はスローモーションになった。

【小説の展開】とんでもなく強いキングス。スマイルジャパンは走ったが、それでも体力と技術に圧倒される。加奈は時速180kmのシュートにからだをぶつけて止め続け、アンは捨て身の戦術を考えた。「肉を切らせて骨を断つ」。グレツキーのマークを放棄、一瞬守備を無防備にする作戦だ。きっとやれる。がんばれ、アン!

*主人公の無瓢 庵(ムヒョウ アン)。背番号99。23歳。アスリート&中華料理のシェフ見習い。実際の女子アイスホッケー代表チーム「スマイルジャパン」に架空のアスリート、アンが参加して物語は進みます。

45.まさしくプロのスラップ・シュートで。時速200km出たんじゃないか?

 第3ピリオドがはじまった。

 アイスホッケーの神プレイヤー、ウェイン・グレツキーのセットは相変わらず見事な連携だった。

 ゴールキーパーの「サードラウンドフェイス」も別人となり、ついに本気のキングスが現れた。

 とはいえ、私にはもう、相手がどのくらい強いとかは関係なかった。やるしかないのだ。

 私たちの気合いも全開だったが、自陣から出ることもできないほど攻められた。

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小説「スマイル」。女子アスリート冒険物語

松宮宏

「スマイルジャパン」に架空の選手「アン」を加えて進む小説。アメリカでアイスホッケーに出会った「アン」はジュニアを経て全米大学選手権で活躍する。日本代表はアンを帰国させるがソチは全敗、アンが所属する事になった社会人チームもリンク閉鎖の危...もっと読む

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