受け狙い」のワナにハマってはいけない

「伝えたいことがうまくまとまらない」「ついつい長話をしてしまう」「自分の印象をよく見せたい」その悩み、すべて「20秒」で話せば解決します! 聞き手が安心できる話し方の秘密を、書籍『20秒で自分の魅力を伝える方法』より、ミス・ユニバース・ジャパンビューティーキャンプ講師の佐藤まみさんが解説します。

人数が多いほどゆっくりと話す

人は緊張すると、ふだんより早口になりがちです。早口になればなるほど、滑舌も悪くなり、声も小さくなっていき、聞き取りづらくなります。また、早口だと落ち着かない印象を与え、説得力も落ちてしまいます。人前で話すときは、いつもの話し方よりもゆっくり話すようにしましょう。30%ほど減速するイメージです。本人は「ゆっくりすぎるのでは……」と不安になるかもしれませんが、かえって相手は聞き取りやすく、ちょうどよく感じるものです。

話すスピードに関してもうひとつ大切なのは、聞き手の人数が多ければ多いほど、ゆっくりと話すということです。聞き手が増えるということは、会場が広くなることを意味します。相手との距離に比例して、声の音波が届く時間にも差が生まれます。近くにいればすぐに相手に届きますが、100m先にいる人には距離の分、声が届くのが遅くなります。

したがって、会場が大きくなればなるほど、時間差で声が届くため、ゆっくりとしたスピードで話さないと、音が重なって聞き取りづらくなってしまうのです。百貨店の館内放送や地域住民向けの防災無線放送で、かなりゆっくりとしたスピードでアナウンスが流されるのも、同じ理由です。

100人規模の結婚式だと会場も大きくなるので、やはり話すスピードには気を遣います。司会進行はリズムも大事ですが、早口すぎると聞き取りづらくなって、忙しい印象を与えてしまいます。みなさんは、なかなか100人を超えるような会場で話す機会はないかもしれませんが、その規模になると、かなり遅いスピードで話す必要があります。会場と声の届くスピードの関係についても意識すると、あなたの話はより伝わりやすくなるはずです。

「受け狙い」のワナにハマってはいけない

話が上手な人は、人をくすっと笑わせるような楽しいトークをします。あなたも、そんな話し方に憧れているかもしれません。しかし、笑ってもらうのは想像以上にむずかしい。私自身も「これはウケる」と思ったエピソードをセミナーで話したところ、聴衆がまったくの無反応だったことがあります。

また、結婚式やイベントの司会の仕事を通じて、受け狙いをして外しまくる人をたくさん見てきました。撃沈したときの恥ずかしさといったら……。お笑い芸人が笑いをとれるのは、才能と緻密な準備があるから。素人が笑いに走ると、痛い目に遭います。ストーリーをしっかり準備して話せば、泣かせることはできます。しかし、いくら準備をしても笑ってもらえるとはかぎりません。タイミングや雰囲気なども大いに関係するからです。

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20秒で自分の魅力を伝える方法

佐藤まみ

「伝えたいことがうまくまとまらない」「ついつい長話をしてしまう」「自分の印象をよく見せたい」その悩み、すべて「20秒」で話せば解決します! 世界を代表するミスコンテスト・ミス・ユニバースの出場者の話し方を劇的に変えてきた話...もっと読む

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s_1wk 「スピーチが下手な人は、誰かを貶めるようなエピソードを話してしまいます」 2年以上前 replyretweetfavorite