最強の健康食」は元禄時代の和食?

「腸は免疫の6割を担っているともいわれ、健康のキーワードは腸、それも腸に生息する腸内細菌なのです」医学博士で看護師・保健師の佐野こころ氏は『最強の健康法 ベスト・パフォーマンス編』の中でこのように語る。世の中には「健康食」とうたわれている食品が数多く存在するが、佐野氏は「最強の健康食とは『元禄時代の食事』」と言及する。いったい、どのようなものだろうか。

「最強の健康」は「最強の腸」が作る

「腸は免疫の6割を担っているともいわれ、健康のキーワードは腸、それも腸に生息する腸内細菌なのです」

『最強の健康法 ベスト・パフォーマンス編』において、このように話すのは、医学博士で看護師・保健師の佐野こころ氏だ。佐野氏は、大学を卒業後、大学院で予防医学の研究を行いながら20〜30代の女性に大人気の料理教室・ABCクッキングスタジオに入社。専門知識を生かしながら「健康にいい食事」を提案してきた。

「人間の腸には百兆個もの腸内細菌が生息しています。腸には無数の神経細胞の集合体である神経節と、多くの血管が張り巡らされており、腸内細菌が腸内で作り出す物質が、神経や血液中を介して脳の機能にも影響をおよぼします。そのことから『脳腸相関』という言葉もあるほどです」佐野氏の話からも、腸は単に便を作るための臓器ではないということがわかる。

「脳腸相関」については、まだわかっていない部分も多いというが、たとえば「幸せホルモン」と言われることもある「セロトニン」は、何と9割が消化管に存在していることがわかっているという。

セロトニンは、うつ病と深い関係があり、腸内環境がよくなれば、うつ病の改善にもつながる可能性があるといわれている。

「心的ストレスを与えられて育ち、精神状態の悪いマウスの腸内細菌を健常マウスに移植すると、精神状態の悪いマウスと似たようなトラウマ的行動をとるようになった、という研究報告もあります」と佐野氏は話す。

「『脳腸相関』については、さらなる研究成果が待たれるところですが、関連性があるのはセロトニンだけではないでしょう。心身の健康のためには腸内環境を整えることが重要です。腸内環境がよくなれば、生産性もおのずと上がると考えられます」

では腸内環境を整えるために何ができるのだろうか?佐野氏は、「発酵食品をとること、食物繊維をとること、このためには自炊がおすすめです」と指摘する。「自炊」という点が、いかにも料理教室のプロらしい提案だが、これにもきちんと理由がある。それではこれから、最強の腸を作る「食べ方」の極意を一つずつ見ていこう。

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