東大合格者は本選びを妥協しない

東大を首席で卒業、財務官僚、弁護士など、華々しい経歴を持つ山口真由さん。自身のキャリアを「才能ではなく、努力を続けることでつかんだ」と断言する彼女が語る、「努力を技術化し、天才的成果を上げるためのメソッド」を連載「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。」でご紹介します。

基本書のネット注文はNG

 司法試験ともなると、予備校の参考書といっても、とてもたくさんの数があります。次は、そこからどれを選ぶかです。

 これはプロセス論の話になります。

まずは、街で一番大きな書店に行くことです。自分が知っているなかでもっとも参考書の類が充実している書店です。

 そこで、各予備校が出している司法試験の参考書について、たとえば「憲法」とか「民法」とか、自分がそれなりによく知っている科目を並べてみます。さらに、昨日授業で習ったばかりの箇所を比較してみます。その結果、もっとも網羅的でもっとも詳細なものを選ぶようにします。

 1冊しか読まないのだから、抜けがあっては絶対に困ります。

 英単語の単語帳を選ぶのならば、もっとも単語数の多いものを選ぶのが私の方法です。最後に本との相性を確認します。基本書は可能な限り持ち運んでどこでも読みたい。そのため、私の場合は、重すぎる本や大きすぎる本は、持ち運びに不便として却下します。そういうときは、1冊のものではなく、2冊に分冊して書いている上下巻の作りのほうが、便利です。

 また、個人的なことになりますが、2色刷以上の本は私には合いませんでした。長い時間読むには、うるさいからです。それに、変な挿絵やコラムが、自分の趣味に合わないならば選ばないほうがいいと思います。こういったものがあることで、本の権威、重厚感が薄れてしまうからです。

 そうやって、ためつすがめつしたうえで、それらを満たした1冊を、自分の基本書と決めましょう。

 そのため、「基本書」はインターネット注文で買ってはいけません。必ず自分の目で見て、自分の手でぱらぱらとめくって確かめてから買いましょう。

重要なのは、その1冊を選ぶプロセス
この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

本連載を一冊にまとめた新書版

この連載について

初回を読む
天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。

山口 真由

東大を首席で卒業→財務省官僚→弁護士→ハーバード留学という経歴を持つ山口真由さん。山口さんいわく、「私は天才ではない。普通の人」であり、「天才的な成果をあげることができるのは、努力を続けられる人だけ」という。努力を続けることこそ、最も...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

marekingu #スマートニュース 1年以上前 replyretweetfavorite

marekingu #スマートニュース 1年以上前 replyretweetfavorite

ikb 多色刷りは私には合わない、 手にとって合うものをじっくりと。 わかる。 そして「最大の書店で」に、ピクリと。 今はいいけど、学生時代は無理だった。 例の地方と都会の文化資本の話。 1年以上前 replyretweetfavorite

kizuki_wa https://t.co/yiIyYHuKAO 1年以上前 replyretweetfavorite