教本は1冊にこだわるべし
私が集中的に努力する分野は、以前述べた「4分野」のうち、もっとも得意な「読む」ことです。
「読む」ことが得意になったのは、幼い頃に父と母が私に絵本を読み聞かせてくれたことが関係していると思います。
両親は、たくさんの本を繰り返し繰り返し読み聞かせてくれました。
母が今でも笑い話のように聞かせてくれるのは、私が得意になってピーターパンの本を妹に読み聞かせていた話です。というのも、私はまったく気付かないまま、絵が出てくるページまで本を逆さまにして読み続けていたそうです。
幼かった私は、ピーターパンの本を読めていたわけではありません。何度も読み聞かせてもらううちに、すっかり話を覚えてしまったのです。それをそのまま暗唱していたのでしょう。もちろん、暗記しようと思って聞いていたわけではありません。
同じように、『はらぺこあおむし』、『しんせつなともだち』、『ぐりとぐら』、『泣いた赤鬼』、『三匹の子豚』、『マッチ売りの少女』……。今でも話ができるほど、夢中になった絵本がたくさんあります。
こういった経験からか、小学校に入る前から、私は本を読むことが大好きになっていました。
好きな場所は図書館です。私が通っていた図書館で借りられる本は1人6冊まで。妹と合わせて計12冊。週末には、両親に図書館に連れて行って欲しいとねだり、妹と12冊を選んで借りました。貸出期限は2週間。2週間後にはすべての本を読み終わっていて、また12冊を借りに行く。
こういったことを繰り返す、つまり、反復・継続することで、読むことが得意になりました。以前述べたように、得意分野での努力は苦ではありません。子どもの私にとっては、むしろ楽しくてたまらない反復作業でした。
ただし、大人になってから絵本を読むことに力を注ぐわけにはいきません。そこで、教本を例にして、私の「読む」努力の仕方を紹介したいと思います。
まずは教本を選ぶには
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