2月22日
妻は毎週水曜日の夜、翌日早朝TBS「ビビット」に生出演するため東京に前日入りする。
しかしこの日は昼から上京。くらたまこと倉田真由美(代表作『だめんずウォーカー』)とご飯を食べるという。
くらたまもやはり「ビビット」の火曜日のレギュラーで普段は顔を合わすことはないのだが、「ビビット」の女子会で一目見るなり、意気投合したらしい。
ふたりの共通点は、
①美人
②高学歴
③自立している
④ダメ夫
以前にも書いたけど、くらたまの夫である叶井俊太郎のことはよく知っている。僕がコアマガジンの編集者だったとき、当時映画バイヤーだった叶井さんを担当していた。「人生ネタだろ」とばかり、とにかくムチャクチャな人だった。イケメンで強引な性格なので600人以上の女とヤり、結婚は四回(二回目の結婚パーティーには僕も出席した。引き出物のメディアレイピスト宇川直宏デザインのTシャツはいまも着ている)、独立して映画会社の社長になるも追放され、次に作った会社で数億の借金を作って破産。それでも本人は「眠れない夜は一日もなかった」「破産申請をした途端借金取りが来なくなったので寂しくて自分から電話をかけた」というバリバリの人格破綻者だ。
10年前は、まさか叶井さんとおいらの妻が仲良しになるなんて思いもしなかった。
「くらたまに言っといてよ。夫婦関係良好かもしれないけど、叶井さん絶対外でヤッてるって。だってあの男だよ? いまはおとなしく一社員として働いているけど、股間だけは制御できない」
「言えるわけないでしょ!」
じゃあこっちで書いといたから。
しかし何年にもわたってダメ男に囚われた女たちと出会い、マンガを描くことで学習してきたはずが、再婚した相手が叶井俊太郎というところに、くらたまの死ぬまで癒えることのない病を感じる。ま、愚妻もどっこいどっこいというところで。
2月23日
木曜は息子を保育園に送った後、週刊新潮の樋口さんの連載を読む。今回も三輪さんとケンカしたことが書かれていたが、その言葉がウチと一緒だった。違うのは樋口さんが三輪さんに言われた言葉を、僕が妻に言ってたこと。あの気持ち、よーく分かりました。
何度もすいません。松江哲明さんのツイート。
新潮社の女王郡司さんと打ち合わせ。
「超可愛いでしょ?これから今の10倍可愛くなるんだよ?!」
「いやでもキッツいあの女に似るのかと思うと……」
「私ふさちゃんのファンだから」
いけしゃあしゃあと。おし、前から言ってやろうと思っていたんだ。
「でも息子が将来三輪記子みたいなのを連れてきたらどうする?!」
「全然いいよ。◯◯◯(息子さんの名前)が連れてきたなら」
一秒の逡巡もなかった。
つんくの『ラブ論』や『電車男』など、ミリオンセラーを世に送り出してきた神編集者は違う。上杉隆を凌駕する真性のウソつきか、サイコパスか。
2月24日
中華メシから帰宅。ものすごく眠かったはずが目が冴えてしまう。それをこぼしたら妻がまた怒り返す。
あのさ、30秒でいいから言い返さないで夫の話すことを聞くってことができないの?
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