​50歳を前に花粉症デビューして気がついたこと

1969年生まれのbar bossa店主・林伸次さん。今年とうとう花粉症になってしまったんだとか。しかし転んでもただでは起きない林さん、花粉症になっていくつかのことを学んだんだとか。今回はそんな花粉症の林さんの学びのお話です。

人の苦しみは同じ苦しみを味合わないとわからない

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

先日、耳鼻科で血液検査をしてもらって、スギとヒノキの花粉アレルギーだということが、晴れて判明いたしました。この花粉症に関しては、大きな学びがいくつかあったので、今回はこのことをご報告します。

僕、花粉症になる前は一切、花粉症の諸々に興味がなかったんです。「みんな大変そうだなあ」とは思うけど、その大変さってやっぱり本当のところはわかりません。でも、いざ自分がなってみると本当に苦しくて、ほんと、みんなが言ってたように、春が近づくと憂鬱になるんですよね。

そこで、思ったのは、「やっぱり人は、どれだけ説明されても、他人の苦しみはわからない」ということです。「今、自分はこんなに苦しいんです」って訴えている人、ニュースでもネットでもたくさん見かけますよね。でも人は、本当のところ、誰かの苦しみはわかってくれないんです。でも、同じ痛みを体験するとそれが理解できるようになるんです。

例えば僕、20歳の頃、ロンドンに2ヶ月くらい滞在したことがあるんですね。憧れのレコードショップやミュージックバーやクラブに行ってみて、思いきってそこにいる人たちに話しかけたりしたのですが、完全に無視されたんです。

他の公共機関やお店でもイヤな対応をされることがあって、途中でやっと「あ、そうか、人種差別されているんだ」って気がつきました。人種差別ってされてみないとあの辛さ、わからないんです。もちろんロンドンに行く前から、「人種差別は最低だ」と思っていたのですが、本当の悲しさはわかっていませんでした。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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ora109pon 50歳を前に花粉症デビューして気がついたこと | 約1年前 replyretweetfavorite

restart20141201 「自業自得」​な行いがあった場合の「苦しみ」には、どうでしょうか。 50歳を前に花粉症デビューして気がついたこと|林伸次 @bar_bossa | 約1年前 replyretweetfavorite

chang_tam 50歳を前に花粉症デビューして気がついたこと|林伸次 | 「そこで、思ったのは、「やっぱり人は、どれだけ説明されても、他人の苦しみはわからない」ということです。 約1年前 replyretweetfavorite

ikb 50歳を前に花粉症デビューして気がついたこと|林伸次 @bar_bossa https://t.co/M6fpTbskqn 『「人は他人の苦しみはわからない、でも同じ経験をすると理解できる」、そして「同じ苦しみを味わった人同士は… https://t.co/eCx0KO8yfV 約1年前 replyretweetfavorite