ミス・ユニバースで選ばれた人、選ばれなかった人の違い

「伝えたいことがうまくまとまらない」「ついつい長話をしてしまう」「自分の印象をよく見せたい」その悩み、すべて「20秒」で話せば解決します! チャンスを掴む話し方の秘密を、書籍『20秒で自分の魅力を伝える方法』より、ミス・ユニバース・ジャパンビューティーキャンプ講師の佐藤まみさんが解説します。

人生を大きく変える“話し方”

はじめまして。佐藤まみです。

私は、ブライダル司会歴20年、話し方講師歴10年の経歴をもつ話し方のプロです。地方の放送局でアナウンサーの仕事をしていたこともあります。近年は世界を代表するミス・コンテストである「ミス・ユニバース・ジャパン(以下、ミス・ユニバース)」の出場者たちに、自己PRや伝え方のレッスンもしています。一貫して「伝えること」を仕事にしてきた私が確信していることがあります。それは、自分の言いたいことを簡潔に相手に伝えられるかどうかで、人生は大きく変わるということです。

たとえば、私が講師を務めるミス・ユニバース・ジャパンビューティーキャンプでは、水着審査やドレス審査もありますが、同じくらい重視されているのが、20秒間の自己PRです。審査員や多くの観客がいる中で、いかに自分の魅力をアピールできるかが試されます。美人でスタイルがよくても、自分の魅力を伝えられなければ、コンテストを勝ち抜くことはできません。逆に、魅力的なスピーチができる女性が、栄冠をつかみとります。

ミス・ユニバースでは、外見の美しさだけが評価対象になるわけではありません。知性、感性、人間性、誠実さ、自信などの内面も重視され、社会に積極的に貢献したいという社会性を備えた「オピニオンリーダー」になれるかどうかも重要なポイントとされています。「見た目」だけでは、ミス・ユニバースには選ばれないのです。自分の人間的な魅力や強みを伝えられる人が評価されます。

「人は見た目が9割」などと言われることがあります。たしかに、第1印象は大事です。一般的に、第1印象は6~7秒で決定づけられ、その印象はなかなか覆すことはむずかしいとされます(これを初頭効果といいます)。実際、見た目がよいほうが相手の第1印象はよくなり、他の人と差をつけることができます。たとえば、仕事相手を選ぶとき、パリッとしたスーツを着てきちんと身だしなみを整えている人と、ヨレヨレでシワだらけのスーツとシャツを着た人が並んでいれば、前者の人と仕事をしたいとほとんどの人が思うのではないでしょうか。

しかし、見た目はきちんとしていても、自分の魅力を十分に表現できず、考えていることをしっかりと伝えられなければ、見た目で得たアドバンテージも半減してしまいます。見た目だけを取り繕っても、メッキは必ず剥がれ落ちます。第1印象にも「賞味期限」があるのです。自分の魅力や考えを伝えられなければ、ここいちばんでチャンスをつかむことはできないのです。それはミス・ユニバースのようなコンテストにかぎらず、プレゼンやスピーチ、商談、面接など一般的なビジネスシーンでも同じです。私は、これまでミス・ユニバースだけでなく、企業研修やビジネスセミナーなどの場で多くのビジネスパーソンに「自分の魅力の伝え方」を指導してきました。そうした経験のなかで、見た目に気を遣っていて好印象だけれど、伝え方が悪くて、期待する結果を手にできていない人をたくさん見てきました。そんな人に出会うたびに、「もったいない!」という気持ちになっていました。

そこで本書では、ミス・ユニバースや話し方セミナーなどで私がレッスンしている「表現方法」を紹介することにしました。もちろん、ミス・ユニバースに出場するような女性だけでなく、普通の女性やビジネスパーソンでも実践できるノウハウばかりです。

キーワードは「20秒」。何かを伝えるとき、相手が最も理解しやすい長さが20秒です。伝える力のある人は、ペラペラと長く話すようなことはしません。短いセンテンスで簡潔にまとめて話します。

次のような悩みをもっている人は、ぜひ読んでください。お役に立てるはずです。

●「やりたいことがあるけれど、チャンスをつかみきれない」

●「営業やプレゼンをもっとうまくできるようになりたい」

●「人前で気の利いたスピーチをしたい」

●「面接試験でもっと堂々と自分をアピールしたい」

そのほか、「なんとなく自分に自信がない」「もっとうまく話せるようになりたい」という人にも役立つノウハウばかりです。ぜひ参考にしてください。

本書をきっかけに、読者のみなさんが人生や仕事のチャンスをつかむことができれば、著者としてこれほどうれしいことはありません。

ミス・ユニバースで選ばれた人、 選ばれなかった人の違い

日本人は自分をアピールするのが苦手だと言われます。奥ゆかしさが美徳とされる文化も影響しているのかもしれません。もちろん、日本人特有の奥ゆかしさは魅力的な一面をもっていますが、ここぞというアピールの場では、マイナスに働きかねません。自分の魅力や強みをアピールできなければ、チャンスはつかめません。私は、もっとみなさんに自分の魅力を前面に出して、自己PRをすることをクセにしてもらいたいと切に願っています。

せっかくすばらしい強みやスキルをもっているにもかかわらず、それが相手に伝わらなければ、宝の持ち腐れです。自分らしく楽しい人生を送るためにも、自分の魅力や強みを自然にアピールしてほしいと思っています。本連載のタイトルにもある「ミス・ユニバース」とは、世界を代表するミス・コンテストのことです。このミス・ユニバースに出場する女性たちは、大会前に「ビューティーキャンプ」というレッスンプログラムに参加します。

「ミス・ユニバースのビューティーキャンプに参加する人は、自分に自信満々の女性ばかりだろう」と思われがちですが、それは大きな誤解です。彼女たちもまた、最初は自分の魅力を十分に伝えることができません。どうしても奥ゆかしさや謙遜といった美徳を優先してしまうのでしょう。そういう意味では、一般の人と変わりません。しかし、ビューティーキャンプを経て、彼女たちは自分の魅力に気づき、自信をもって、それをアピールできるように変身します。

ミス・ユニバースでは、容姿がいいだけでは選ばれません。自信をもって自分の魅力を堂々と語れる女性が選考を勝ち抜いていくのです。ミス・ユニバースのようなコンテストにかぎらず、プレゼン、面接、営業、会議、スピーチ......など、人前で情報を発信することは、チャンスの獲得につながります。そのチャンスをつかめれば、これまでの自分の世界が一気に広がる可能性があります。

あなたは自分のことを過小評価してはいないでしょうか。「どうせ自分はたいしたことない……」と言う人が少なくありません。しかし、自分を卑下している人の言葉に、どれだけの人が耳を傾けてくれるでしょうか。自信なさそうに話している人と「一緒に仕事がしたい」「仕事を任せたい」と思うでしょうか。堂々と自信をもっている人を選ぶはずです。

自分を過小評価しても何もいいことはありません。少し背伸びするくらいでちょうどいいのです。「どうせ……」「自分なんて……」が口ぐせになっている人は、今日からやめましょう。自分の言いたいことを伝えられることは、大きな武器になるのです。いざというときのために、自分の魅力や強みを言語化し、伝えられるようにしておくことが大切です。

この連載について

20秒で自分の魅力を伝える方法

佐藤まみ

「伝えたいことがうまくまとまらない」「ついつい長話をしてしまう」「自分の印象をよく見せたい」その悩み、すべて「20秒」で話せば解決します! 世界を代表するミスコンテスト・ミス・ユニバースの出場者の話し方を劇的に変えてきた話...もっと読む

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