不倫、略奪愛、年齢差…やっかいなのは、蜜を吸っているふりをする女

小説家の森美樹さんが自分自身の経験を交えながら、性を追及し、迷走する日々を綴るこの連載。女性は、とりわけ性に関して偽ったり虚栄を張ったりするものですが、問題なのは「蜜を吸っているふりをする女」だと森さんは説きます。その理由とは?

性の話が好きな女性は多いが、そのうちの何パーセントが、腹を割って話しているのだろうか。

性に限らず、女性は向き合う相手によって、腹の具合を調整している。小さな見栄をはったり、妙なサービス精神を発揮したり。

性に関しては、それが顕著に表れると思う。

「わかるぅ~、女って大変だよね~」

まず私の例だが、初潮の時期を改ざんした。私は初潮が来たのが平均よりかなり遅く、中学2年生だったと記憶する。初潮というのは早く来すぎてもわずらわしいが、遅すぎても気詰まりだ。女になっていないくせに、「女の落ちこぼれ」のような気分になってしまう。私など、プールの授業を見学している女子が疎ましくなったことさえある。女ぶりやがって、みたいな。

そんな折、年下の従妹に生理の悩みを相談された。初潮を迎えてなかった私だが、見栄をはって悩みにこたえたものだ。「わかるぅ~、女って大変だよね~」といった具合に、女ぶってみた。これがいわゆる『初潮改ざん事件』である。

初潮の次にやってくる女の事件簿は『初体験』だろう。中学生にもなれば、誰々が誰々と体験しただの、「私の初体験はそりゃあロマンチックだった」だの、可愛らしいエロ話に花が咲く。初体験がロマンチックだった、なんて豪語しているヤツは皆嘘つきだ、と現在の私ならほくそ笑むのだが、当時は体験していない女子のほうが多かったから、言い出しっぺの話は皆が信じてしまったのだ。

やっかいなのは、蜜を吸っているふりをしている女
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アラフィフ作家の迷走性活

森美樹

小説家の森美樹さんは、取材や趣味の場で、性のプロフェッショナルや性への探究心が強い方からさまざまな話を聞くのだそう。森さん自身も20代の頃から性的な縁に事欠かない人生でした。47歳の今、自分自身の経験を交えながら、性を追及し、迷走する...もっと読む

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marekingu #スマートニュース 2年以上前 replyretweetfavorite