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こんにちは、きのコです。
あなたは、恋人の元恋人のこと、気になりますか?知りたいと思いますか?
きっと、いろんな考え方の人がいることでしょう。今回は、私が「恋人の元恋人」をどう捉えているかをお伝えしたいと思っています。
恋人が昔付き合っていた人たちの話を聞くのが好き
私は、恋人のことをよく知りたい!自分のことをよく知ってほしい!という気持ちがとても強い人間です。食べ物は何が好き?音楽や映画の好みは?何をするのが趣味なの?と、恋人のことなら何でも根掘り葉掘り訊きたくなってしまいます。
そういった“恋人の好きなもの・好きだったもの”の中には、当然「恋人の元恋人」も含まれます。だから私は、恋人の昔付き合っていた人たちの話を聞くのが好き。逆に、私の昔付き合っていた人たちの話をするのも好きなのです。
私の恋人の一人Iさんからは、とある元恋人の話をよく聞かせてもらいます。先日は私の誕生日に、彼が昔その人とよく訪れていたという素敵な温泉旅館に連れて行ってもらったりもしました。
Iさんは、その元恋人のことをとても愛していたし、その人とお付き合いをしたことで人間的に成長したそうです。そういう話を聞くたびに、私はあたたかな気持ちになります。
もし彼にそういった過去がなかったら、私はIさんと出会っても彼をこんなに好きになることはなかったでしょう。そう思うと、その元恋人に感謝の念すらおぼえます。
Iさんは、たまにドライブ中や電話中などにうっかり間違えて私を元恋人の名前で呼ぶこともあるのですが、その人のことはよく話に聞いているので、「今でも名前が出てくるくらい、大好きだったんだね~」と普通に返せるのです。まったく元恋人のことを知らなかったら、「その名前、誰!?」とショックを受けたかもしれません。
元恋人の話を聞いて感じるあたたかい気持ち
ポリアモリーの話をしているとよく出てくる、「コンパージョン」という概念があります。これは嫉妬と反対の感情で、「自分の好きな人が、自分以外の人を愛していることを感じるときに生じる喜びの気持ち」のこと。
以前の私は、コンパージョンなんて一生理解できないかも……と考えていたのですが、最近は、恋人の元恋人の話を聞いて感じるこのあたたかい気持ちがコンパージョンってやつなのかしら??と思ったりしています。
もしかしたら、過去のことだからそう思えるだけであって、現在進行形で恋人が他の人のことを好きだったら、どう感じるかは分かりませんが……。
恋人の元恋人に感謝するのと同じように、自分の元恋人にも感謝する瞬間は多々あります。
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