あなたは商品の悪い面を確認せずに買いますか?

デメリットばかりを喧伝するような広告は、ほとんどありません。むしろ、良い点をいかに上手に伝えるかに工夫がなされていることが多いでしょう。それは多くの人が、うまい話には裏があるといいつつも、つい物事のよい面にばかり注目しがちのためかもしれません。ですが、良い話をアピールするときは、必ず何かしら不都合な点については触れておいたほうが、結果として何かとよいことがあるようです。

英語ではよく「I have good news and bad news. Which do you want to hear first?」という言い方をします。とても良い知らせを伝えたいときにも、言いにくいことを言い出すときにも使えてとても便利なのですが、これはよく考えると、物事には良い面と悪い面があるということでもあります。

売りたいモノを宣伝したり、友達にオススメをしたいモノがあるとき、つい良い面ばかりをアピールしたくなります。しかし実はそうしたやり方が常に効果的であるとは限りません。

広告には、おなじみのキャッチフレーズがたくさんあります。例えば、日清食品・チキンラーメンの「すぐおいしい、すごくおいしい」、ダイソンの「吸引力の変わらない、ただ一つの掃除機」といったものです。こうしたキャッチフレーズはよく見てみると、モノの良い面だけをアピールしていることが分かります。

しかしその一方で、キューサイの青汁のように「まずい、もう一杯!」といったキャッチフレーズもあります。キューサイは、「良薬口に苦し」というロジックを、「まずい、もう一杯!」という表現にこめています。つまりまずさという悪い面もしっかりと強調しているのです。

なぜこういった違いがあるのでしょうか?今日は、この問題について考えてみましょう。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

博報堂ケトル・嶋浩一郎さんとの共著もおすすめです!

この連載について

初回を読む
今さら聞けないマーケティングの基本の話

松井剛

何気なく使っているマーケティング用語。そのことばの裏には、あなたのビジネス、さらには世の中の見方を変える新たな視点が隠れています。一橋大学経営管理研究科・松井教授が、キーワードをゆったりと、しかし的確に解説するこの連載。他人の成功体験...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

matsu_take いまぼくは両面提示の良さについて一面提示をしました。両面提示の悪い側面はいったい何でしょうか? 変な余白を残して今日はこのへんにしておきましょう。 https://t.co/SeAX7ArO80 2年以上前 replyretweetfavorite